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西田昌司参議院議員による沖縄戦の実相を歪め、否定する発言に対する抗議決議

ページID:0013104 更新日:2025年6月10日更新 印刷ページ表示

西田昌司参議院議員による沖縄戦の実相を歪め、否定する発言に対する抗議決議

 令和7年5月3日の憲法記念日に那覇市内で開催された「憲法シンポジウム」において、自民党の西田昌司参議院議員が、ひめゆりの塔の展示をめぐり「歴史の書き換え」や「沖縄の場合には地上戦の解釈を含めて、かなりむちゃくちゃな教育のされ方をしている」などと発言した。
 この沖縄における戦後の歴史教育全体を貶めるかのような発言は、沖縄戦の実相と沖縄県民の証言、戦後沖縄の歩みなどの歴史の事実を歪曲するもので、戦没者や戦争体験者を冒涜し、県民の尊厳を踏みにじるものであり、本町議会は激しい憤りをもって抗議する。
 沖縄戦体験者の証言や研究から明らかになってきた沖縄戦の事実は、国体護持を至上命令とする日本軍が1944年に配備され、本土決戦を遅らせるため沖縄で時間稼ぎの持久作戦を続け、日本軍によって旧制中学校や旧師範学校の生徒が、ひめゆりをはじめとする学徒隊や鉄血勤皇隊などとして戦場に駆り出され、多くの犠牲を出した。さらに、首里城の地下に造った司令部を放棄し、住民が避難していた本島南部へ撤退した結果、軍民混在の状況の中、住民を巻き込んだ激しい地上戦となり、住民の尊い命が奪われた。これらは日本軍の作戦による犠牲であることは紛れもない歴史の事実である。
 西田氏は、5月9日の会見で「ひめゆりの塔」に関する発言を巡り、「不適切だった。沖縄県民におわび申し上げ、訂正、削除する」と訂正したが、発言そのものは事実で間違っていなかったと言い張り、「TPO(時・場所・場合)をもう少しわきまえるべきだった、配慮が足らなかった」と釈明したものの「歴史の書き換え」などとの認識は変わらないとする不誠実な対応に憤りを禁じ得ない。
 本町は、平成2年に、第32軍直属の沖縄陸軍病院「第一外科壕群、第二外科壕群」を戦争の「悲惨さを教える生き証人」として全国で初めて文化財に指定した。今後も沖縄戦の教訓を受け継ぎ、次の世代に平和教育として継承していく。
 本町議会は、沖縄戦の実相と沖縄県民の証言、沖縄の戦後の歩みなどの歴史の事実を歪曲する西田昌司参議院議員の発言に怒りを込めて抗議し、真摯な謝罪と撤回を強く求めるとともに、この沖縄戦の実相、戦争体験に基づいた沖縄県民の恒久平和への強い想い、戦争体験者や遺族の深い悲しみに真摯に向き合い、米軍支配に抗った沖縄の歴史を正しく学び、認識を改めていただくよう強く望むものである。

以上、決議する。 

令和7年(2025年)6月10日 

沖縄県島尻郡南風原町議会議長 赤嶺 奈津江

【提出先】 
 参議院議員 西田昌司、自由民主党総裁 石破 茂

西田昌司参議院議員による沖縄戦の実相を歪め、否定する発言に対する抗議決議 [PDFファイル/84KB]

 

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E-Mail:H8893097@town.haebaru.okinawa.jp

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