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平成25年第1回定例会 会議録(第6号-1)
平成25年 (2013年) 第1回 南風原町議会 定例会 第6号 3月25日
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日程 | 件名 | 一般質問の内容 |
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日程第1 | 会議録署名議員の指名 | - |
日程第2 |
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金城好春 議員 |
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赤嶺雅和 議員 |
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照屋仁士 議員 |
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会議録
○議長 中村 勝君 これから本日の会議を開きます。本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりであります。
開議(午前10時00分)
日程第1.会議録署名議員の指名
○議長 中村 勝君 日程第1.会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、会議規則第120条の規定によって13番 玉城 勇議員、15番 大城真孝議員を指名します。
○議長 中村 勝君 日程第2.一般質問を行います。それでは、通告書のとおり順次発言を許します。6番 赤嶺奈津江議員。
〔赤嶺奈津江議員 登壇〕
○6番 赤嶺奈津江君 一般質問2日目、トップバッターで質問をさせていただきます。休み明けでまだ脳の回転がうまくいかない点があると思いますので、再質問等でいろいろ教えていただきながら進めていきたいと思います。それでは、質問させていただきます。
1.翔南小校区の人口及び生徒数について(1)翔南小校区の人口増加率はどうなっているか。
(2)翔南小学校が開校されてから生徒数が一番多い年度はいつか。
(3)翔南小学校は、生徒数が減少してきている。その理由、原因は何か。
(4)翔南小学校の今後の学校運営をどう考えているか。学校運営というのは、人数が減ってきているということでその点での運営を聞きたいと思います。先にこの大問1を質問して順次1問1答でやっていきたいのでよろしくお願いします。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 赤嶺奈津江議員のご質問にお答えいたします。1番の翔南小校区の人口及び生徒数について関連のご質問でございますが、(1)です。翔南小学校区は、本部、喜屋武、照屋、山川、神里、兼本ハイツ、第一団地でございます。校区の人口推移を見ますと、開校時の平成3年度が6,537人、平成24年度現在が7,280人で、21年間で743人の増となっております。伸び率にしますと11.36パーセントでございます。また、対前年度比で見ますと、平均して0.5パーセントの増加率で、平均して35.4人の増でございます。
続きまして(2)のご質問でございますが、翔南小学校が開校して児童数が一番多い年度は平成3年度の児童数673人でございます。
次、(3)のご質問でございますが、その減少する原因と理由は開校当時と比較して児童数が減少していますが、最近はほぼ一定しており変動はあまりございません。現在までの児童数減少の理由や原因については明確ではございませんが、少子化もその一因ではないかと考えております。
(4)のご質問でございますけれども、現在の翔南小学校は児童数も安定し、町内でも多くの字や自治会が校区となっている学校でございます。また、絣の産地でもあることから、昨年の伝統文化週間のような学習にも取り組み、地域のカラーを生かした特色のある学校づくりを目指してまいりたいと考えております。以上でございます。
〔「休憩願います」の声あり〕
○議長 中村 勝君 休憩します。
休憩(午前10時05分)
再開(午前10時05分)
○議長 中村 勝君 再開します。6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 多くの字が翔南小学校区域に入っているとのことですけれども、それなのに毎年の生徒数はそんなに増えない。だいたい480人ぐらいで推移していると思うのですが、本来であればもうちょっと増えてもいいのかなと、南風原町の人口増加率から言えば、また北丘小学校が今800名ぐらいで結構いるのですが、翔南小学校は673名からどんどん減ってきて今は480名ぐらいだということで、地域的にもうちょっと増えてもいいのかなと思うのです。行政的に人口はもうちょっと増える予定だったのか、今の人数480名前後が予想される人数として開校されたのかどうかお聞きします。
○議長 中村 勝君 新垣好彦教育部長。
○教育部長 新垣好彦君 開校当時の推移が、そのまま南風原町の人口規模、それから伸び率から見て4校に分離しているわけでございますのでその推移でいくものと予想してございました。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 人数の推移の確認なのですけれども、開校当時の670名ぐらいの人数でいくとの予想だったのか、今の480名を前提としていたのか再度お願いします。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 お答えいたします。まず開校当時は、平成4年、平成5年、約600人台で推移をしております。そういうことから考えまして、当然開校の段階では人口が減るとは想定いたしませんので今後も600人台で伸びていくだろう、あるいはまた横ばいだろうというような観点から学校は分離していきます。当時のことを考えますとこれが平成4年、5年来600人台で推移していたのが平成13年から平成17年あたりぐらいまで5年間が約470、480名、それからその後少々持ち直しまして500人台というかたちで、変動はありますけれども当初の段階では開校当時の人数でいくだろうとの認識でした。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 当初は600人台で推移していくだろうという前提で開校されたとのことですけれども、なかなか人口の増加率から言っても年間35名ぐらいですか増加しているけれども児童の数自体は減ってきているわけですよね。その要因となるものは何だとお考えでしょうか。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 お答えいたします。確かに議員ご指摘のとおり、年間の増加率が対前年度で平均して35人ということでございますので、われわれの思惑どおりはいっていないわけですけれども、ただこの要因に関しましては、この時期に関してまして全県的にあるいは全国的にと申しますか少子化の傾向がございましたのでそれも一つの要因かと思います。同時に、町内の他の地域では新興住宅と言いますかそういった整備等もございまして、北丘がいい事例なのですが人口が急激に増えたこともありますが、翔南校区に関しては校区は多いのですが旧集落を含んでいることもございまして人口の伸びが安定したあるいはまた予想以上に伸びはなかったことも要因かとは想像できます。ただ、明確に児童生徒が増えない理由を調査したわけではございませんので、現段階で申し上げられますことは少子化もその一因ではないかというようなことでございます。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 少子化といっても、沖縄はなぜ出産率が高いのかというなかで、やはりどうしても男系子孫を重んじると言うかトートーメー文化ですかそういったものもあって結構男の子が生まれるまで出産を重ねて、男の子がどうしても欲しいとかということも要因にあるよというような話もあったのですけれども、本土の1.34から比べると沖縄では1.6とか2.0とかいうぐらいで、また町では若年層と言いますか若い年代が多いわけです。それからいけば出産率も上がって、民生部から上がっていた予算から言えば出産だと100名近くの人数が上がってきているわけです。それからいけば全体的に増えてもおかしくないはずなのにどうしてここだけがそんなに増えないのかを考えますと、若い年代が住めないのかなと考えるわけです。少子化と言うより先に、若い年代が住む環境がなかなか整っていないのかなという思いがあってこの質問をしています。
(4)で学校運営をどう考えるということですけれども、若い年代が住めないと人口にだんだん偏りが出てきて、津嘉山でも区画整理が入っていますがそういったところでどんどん増えてきて、新川のほうでもどんどん増えてきています。何年間かで1,000名近くが増えるぐらいの勢いできているのですけれども、先ほど教育長からいただいたその合計数字よりも新川の増加率が高いわけですね。ですから、この狭い南風原町でこれから住める地域、場所を増やしていくべきではないかと思います。
そこで2番に移りたいと思いますが、翔南小校区の農振農用地及び白地の見直しについてであります。翔南校区は、農振農用地及び白地が多くてなかなかお家が建てられない、次男、三男の方々は土地があってもそういう土地のためになかなかお家が建てられなくて南城市側や八重瀬町側にお家を建てて引っ越していくということを聞いています。お家を建てたくても建てられない、なので他市町村にお家を造って引っ越していく。今、政権も変わりましてアベノミクスですか、利息もこれから変わるということで、住宅新築は結構需要が伸びるのではないかと言われています。そのなかで南風原町においてもそういった見直しを早くしなければ、元々いた南風原町民が他市町村へ出なければいけないというようなことが考えられます。ですから、(1)ですが翔南小校区には農振農用地及び白地が多く住宅建設ができず地元を離れる住民も多い。県と調整し見直すことができないか。ぜひ、前向きな答弁をよろしくお願いします。
○議長 中村 勝君 城間俊安町長。
○町長 城間俊安君 翔南小学校校区の農振地域の問題、この地域からも見直しの要望があって、4年前に照屋給油所の向かい側においては見直しがされたわけですが、しかしながら今年もより見直しを拡大しようとした時点で県から皆さん方は見直しをされたのにこの4、5年で住宅が増えていないと指摘されました。さらに山川から八重瀬に抜けるバイパスは、神里の大橋から南部商業高校側、向こう側も見直しをされております。しかしながら、この期間に増えた住宅は1軒です。こういうことがあって、これだけの道路事業があって南部商業高校側に住宅を増やそうと思ったが1軒しか増えていない。皆さん方は見直しをされたのにこういう現状だと聞かされて、そういう意味ではどうしたのかなという状況であります。しかしながら、町としては一挙に町全体を見直しすることはできないのですが部分的にはやっていこうということで今年も手直しされた箇所もあります。その詳しい状況については、担当からお答えさせてもらいたいと思います。
○議長 中村 勝君 赤嶺 勤経済建設部長。
○経済建設部長 赤嶺 勤君 それでは私のほうから(1)に答弁してまいりたいと思います。翔南小校区内の喜屋武、照屋、本部、神里、山川区における市街化調整区域、白地の一部については、平成16年度に自己用住宅緩和地区、都市計画法第34条の1、11号に指定されております。したがいまして、自己用住宅の建築ができるようになっており、今後は同校区内の喜屋武、照屋、本部区を平成27年度の市街化区域の編入に向けて沖縄県と事務調整を行ってまいります。また、農振農用地については、平成24年度に見直しを行っており、見直しをする際には先ほど町長からも答弁がありましたけれども、平成25年度の見直しをする際には平成24年度に見直した箇所における土地利用の状況や周辺地域の状況等の確認、精査をすることになりますので当分の間は難しいと考えております。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 一部見直しをされているけれども使われていない土地があるということで県からも指摘を受けているとのことですけれども、やはりその土地を持っている方々の事情もありますし、建てる予定が家業であったり事業であったりがうまくいかなければ建てることができなくなったりいろんな要素が出てきます。その年年で地域の方からの要望を確認して、自宅用ということでありましたけれどもなかにはアパートを建てたいとか、人口増加につながると言えば一番アパートが早いと思います。そういったことでも建てられる場所を見直しして、できれば人口増加がある程度できるようにしていただきたい。
全部をアパートにしなさいというわけではありません。一部分そういったふうに作っていかなければ、小学校の人数がなかなか増えないという点の改善にもならないと思います。やはり小さくていい面もあると思いますけれども、津嘉山小学校や北丘小学校だったり同じ町内で人数がいっぱいいて教室も足りなくなるかなという所もあればなかなか人数が増えない、空き教室も多いというようなばらつきが出るよりも、ある程度一定した人数を確保して町全体が発展していくようにしなければ、今後このようにばらつきがあるなかだと登校する際にも暗い道を通うのが怖いとか、保護者の負担も大きくなってくるわけです。そうするとそこに住むよりはもうちょっと民家が多い所というかたちになってきたりしますので、できるだけ子どもたちが安心・安全で通えるような学校を作っていくのも大事ではないかと思います。
1個玄関の電気をつけるというような運動がありましたね。そういった灯りがあることで安心して通えるという環境を作っていけると思いますので、そういったかたちでも住宅用地を確保していただきたいと思いますが、自己用住宅だけではなくアパートなどの建設も視野に入れての変更、編入を考えていますでしょうか。お願いします。
○議長 中村 勝君 金城敬宝まちづくり振興課長。
○まちづくり振興課長 金城敬宝君 お答えいたします。先ほど部長からもご説明がありましたように、喜屋武、照屋、本部、神里、山川については、自己用住宅緩和地区ということで誰でも作れる区域が設定されております。個人用住宅の場合であれば可能ではありますけれども、共同住宅等はできないということです。そういうことで、平成27年度の市街化区域見直しがございますので、喜屋武、照屋、本部の市街化区域編入に向けて県と調整していきたいと思っております。ご理解をお願いしたいと思います。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 市街化区域へとのことです。これまで喜屋武、照屋、本部は、絣の伝統文化が息づいているまちですので、そういったところも大切にしながら尚且つ新しい方々も住めるような環境をどんどん作っていただいて、せっかく南風原にきたいと思ってもなかなか住めないというよりも、また伝統文化を身近に感じながら住める場所というのも大事だと思いますので、ぜひ編入して許可までにも時間がかかって大変だと思いますからいろいろなかたちで行政としても関わっていただいて、南風原の発展のためにお願いしたいと思います。
3番にいきたいと思います。これまで北丘小学校の改築、改造、老朽度、耐久度テストということでお願いしてきましたけれども、今回、大規模改造で予算が組まれています。そのなかで一つ質問していきたいと思います。平成25年度より北丘小学校大規模改造工事が計画されているが、今後の予算規模はどれくらいかかる見込みかお伺いします。
(2)今回の大規模改造で、どれくらいの延命が図れるか。
(3)校舎以外の施設、体育館やプールの改修等はあるかお伺いします。
(4)今後、学校施設については、大規模改造やメンテナンスを中心に行っていくのかお伺いします。よろしくお願いします。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 それでは、北丘小学校大規模改造についてのご質問にお答えいたします。
(1)予算規模でございますけれども、平成25年度事業費の2億円に続き、平成26年度1億5,000万円、平成27年度1億円を計画しております。
(2)延命化でございますけれども、学校施設の法定耐用年数は、減価償却のための年数として鉄筋コンクリートの場合は47年となっていますが、物理的な耐用年数はこれよりも長いと考えられますので、約20年余の延命が図れるものと考えております。
(3)体育館の内部を中心として行う耐震対策の一環で、防災機能強化事業を平成26年度で予定しております。今後は、体育館の屋根やプールなどの調査も行い、整備の必要性を検討してまいりたいと考えております。
(4)のご質問でございますが、厳しい財政状況の下、限られた予算でできる限り多くの施設の安全性を確保し機能向上を図っていくために、学校施設の長寿命化改修への転換を図る必要がありますので、今後は大規模改修やメンテナンスに取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 トータル4億5,000万円、3年間とのことですけれども、この予算はある程度計画の中を見て、どこを直すと決めてからの予算なのか、それともこの予算内でやっていこうという予算なのかお伺いします。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 お答えします。今回、北丘小学校の大規模改修事業の計画につきましては、老朽度調査をしました。その時点で概算事業費として建築工事の外部とかそういった概算的な試算をしてございまして、その試算に基づく計画ということで今回の事業費を予定しているということでございます。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 概算でとのことですので、3年かけてこの金額ですけれども、触ってみてもう少しかかるかもしれないというときには増額もあり得るのでしょうか。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 お答えします。今後の調査を踏まえて、その必要な内容につきましては、これは実施計画で3年間の事業費ということで調整をしている事業費でございますので新年度の実施設計のなかで内外設備調査のうえで実際にどこまでやるということが決まってまいりますけれども、その内容については今後その増が必要になるかどうかも含めてそのなかで検討していければと考えております。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 実際触ってみなければ、調査をしてみなければ分からない部分もあると思います。実際、工事が平成25年度から入りますけれども、平成24年度途中で水道が出なくなったりガスが壊れたり目に見えない地中にガス管が埋まっていたりして結構支障をきたしている部分があります。目に見えないところでもかなり支障をきたしているところがありますので、使ってみないと分からない、見た目は良くなっているけれども実際使ってみると駄目だったと言うことがないように予算を区切るのではなく内容に応じてどんどん手を加えていただきたい。教育長がおっしゃったように、20年を目安にしていると、20年延命をしたい思いがあると思います。そうであれば、使う子どもたちが新しい校舎が建てられたと思うくらいの改築にしていただきたい。なんだ、これだけだったのかというようなことがないように、ぜひきれいにしていただきたいと思います。平成25年度は2億円とのことでございますけれども、計画として工事はいつごろ入るのかお伺いします。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 工事着手の時期でございますが、年度前半で実施設計を行いまして工事の実施につきましては年度の後半ということでございます。年度の前期で設計、後期で工事を計画してございます。実施に伴って月日の前後はするかとは思うのですが、そのへんは鋭意進めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 前半で設計、後期で工事に入りたいとのことですけれども、実際子どもたちの授業があります。北丘幼稚園でもかなり工期が遅れて新年度の授業に支障をきたすかと思うものですから、今後こういった工事をする際に授業計買うや行事等に支障が出ないように計画されているのか。前倒しできればいいという考えなのか。そういったところが学校と調整がされているのかどうかお伺いします。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 お答えします。学校との調整はやっていますかとのことですが、先ほども申し上げました内容で学校には説明をしてございます。学校の授業との関係、学校スケジュールとの関係はどうなっていますかと聞かれてはおります。ただ、実施設計で詳細を明らかにして、できるだけ学校には最小限の影響に抑えて実施したいとお話申し上げてございますので、できるだけ子どもたちに支障がないかたちで検討をしてまいりたいということでございます。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 予算とは関係ないのかもしれませんけれども、お金を使うことでありますので、保護者だったり学校現場だったりそういったところから意見を聞く場をもつのかどうかお伺いしたいと思います。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 お答えします。学校、保護者に対しましても設計のなかでどの内容まで補修、メンテナンスが必要かを聞き取りをさせていただいたうえで実施設計を取りまとめるということで考えてございますし、先生方や保護者の意向も設計に反映させていきたいということで、実施設計の発注後にできるだけそういう聴取する機会を早めに設けまして取り組んでいきたいと考えてございます。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 ありがとうございます。使っている先生方、よく学校に行かれる保護者の方々が見て、ここは少なくとも直して欲しいという所が出てくるかもしれませんので、ぜひ現場の先生方、保護者の意見も取り入れていただきたいと思います。
(2)にまいります。20年の延命を図りたいとのことですけれども、使っていくなかでどうしても劣化だとか躯体の部分も弱みが入ってくることもあるかと思います。今後の方針として、大規模改修をしたあとのメンテナンスをどう考えているのかお伺いしたいと思います。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 お答えします。大規模改造事業後のメンテナンスにつきましては、通常の管理で申し上げますと定期的な建物調査と言いますか定期報告的な調査もございます。そういったなかでしっかりと対応してまいりたいと考えております。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 今のお話を聞くとこれまでと差はないかと感じるのですけれども、町長からはこれまで公共施設を建てたらそのままにしてしまっていてそれで劣化が早くきてしまった部分が大きいとおっしゃっていました。町長としては大規模改造したあとのメンテナンス、やはり延命するためにはそれだけの予算をかけていかなければいけないと思いますのでどうお考えでしょうか。
○議長 中村 勝君 城間俊安町長。
○町長 城間俊安君 延命化というのは、日々の点検、補修が大事だと思います。何度も申し上げているのですが、行政として大きな反省をすべきだと思います。南風原町の行政においては、体育館を造ったら、壊して次に建設するまでメンテナンスを何もやっていない。民間であれば10年、15年に一度は防水をやったりメンテナンスをやっていると思います。これを怠って寿命が短くなっていると思うのです。ですからこれを大規模改修しながら、また延命を図るためにはやはりどの学校も定期的に防水をしたりメンテナンス、補修をやっていくことは一つの義務として町の方針としてもっていきたいと思っております。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 ありがとうございます。町長から前向きな、改修をしたあともそういった予算をつけていくという答弁だったと思います。町長が北丘小学校は建て替えしたくてもできないというお話をされたことは覚えています。建替えるよりも維持することでいかに大事に使うかを子どもたちに教える場にもなると思いますので、大人が予算をかけて大事にしているものを子どもたちにも大事にしてもらうためにも、お金をかけてきれいにしていただく。やはりきれいなものは大事にしますよね、汚いものだとどうしてももういいやとしてしまうところもあると思います。
北丘小だけではありません、南星中でも今回予算が組まれて体育館を見に行きましたが、天井のほうが剥がれ落ちていて、喜代子議員からもありましたけれども、行って見てびっくりしました。見た目的にも悪い状態のなか子どもたちが使うとなると大事に使うか、そうでもないのではないか。また、校区の子どもたちだけが使うのではないですよね。他市町村の小学校、中学校、高校、いろんなところから来てその体育館だったり学校だったりを使う機会があります。この学校は何だろう、こんなに荒れているのかという印象を持つような学校であってはいけないと思いますので、ぜひそういったメンテナンスを大事にやっていただきたいと思います。
3番にいきたいと思います。校舎以外の施設には先に申しました体育館も含まれるのですが、今回これは北丘のことで体育館やプールの改修はあるのかどうかということです。実は、プールは30年たちまして、コンクリートのあいだから雑草が生え、地面にもヒビが入っていたり、子どもたちはあまり楽しくないわけです。雑草の中で泳ぐのかとかそういったごみが入ってきやすい環境にあるものですから、早めに対応してもらいたいこともありましてこの質問をしております。
ぜひ、この調査を早めにやっていただいて、また屋根付きのプールがだんだん多くなってきています。紫外線の影響ということで、オーストラリアでしたか、大きなテントの下でしか遊ばせないというように子どもたちの健康被害的な部分も考えていると聞いています。
沖縄もやはり紫外線は強いですよね。幼稚園のあいだは襟まである帽子などで対策をしていますけれども、小学校ではなかなかそこまでやっていなくて青い空の下と言うのですか、昔の私たちでも喜んでいたと思いますが大人になってシミになり、いろんな弊害が出てきています。健康被害的なことから言って全体的にプールにも屋根を付けるべきではないかと思います。常に張っている状態だと危険だということであれば、引っ張って伸ばすタイプなどありますのでそういったことまで検討していただきたいのです。それから体育館でもパイプが折れていてもそのままだったりということがありますから、そういった校舎以外の施設の改修をどう考えているのかお伺いしたいと思います。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 お答えします。小学校校舎の大規模改造後における体育館に係る今後の改修計画等々ですが、先ほど教育長から答弁がございましたとおりこれから体育館やプール含めまして調査を行い今後の整備の必要性を検討してまいりたいと考えております。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 これから調査ということでありますけれども、現場から直して欲しいという要望は上がっていないのでしょうか。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 お答えします。現在において改修というお話は聞いてございません。ただ、ご質問のとおりプールも古いですので周辺に草が生えているとかそういうメンテナンス的なものは多々あるかとは思います。そのへんにつきましては、学校大工のほうで修理修繕等もやってございますのでそちらでの対応で現在はできているのかと思います。現場の詳細について、どこがどういう状況かはまだ今後のことだと考えてございます。ぜひ今後の調査で明らかにしていきたいと考えております。以上です。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 これから調査を行うとのことでありますけれども、教育委員会のほうで各学校の各設備を見に行く機会と言うか業者さんではなくて担当の方々、行政側から業務のなかで出向いて確認しに行くことはやっていますでしょうか。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 お答えいたします。学校施設の補修修繕等に関しましては、毎年各学校から予算要求があるわけでございまして、ほとんどその時点でどこの換気扇が壊れている、どこのドアが壊れている、あるいはまた揚水ポンプが故障しているとかいろんな要望が出てまいります。そのときに教育委員会では部長ヒアリングがございまして、その段階で全部現場確認はしております。年1回、教育委員の先生方5名で学校訪問をするのですけれども、その時点でトイレのドアが壊れているとかそういったものも全部学校の先生方に案内をしてもらっていたのですが、そうすると教育委員と学校の校長先生あるいは教務主任の先生方等々との意見交換の時間がないということで、予算関係あるいは施設の修理等々に関しては予算のヒアリングでやるように方針を変えました。直接教育委員の皆さんがそういったものを見るというのは、3年ぐらい前からやっておりませんけれども、その分、部課長で予算ヒアリングの段階で現場を確認しているということでございますのでご理解をお願いいたします。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 教育委員の方々は校長先生や主任の先生とお話をするだけで時間がかかりますのでなかなか難しいと思います。予算に上がってくるのは相当酷い状態になってからだと思います。私も教育長とお会いしましたが教育の日だったりそういった場で私も見るようにしていますけれども、そのような場を活用しながら子どもたちを見ながらその環境を見ることも大事だと思います。改めて行くだけではなくて、教育の日は年に2回ありますのでそういった日を活用して学校から上がってきてなくてもどこがあまり良い状態ではないなというように自分の目で学校の状態を確認していただきたいと思います。そうすれば学校から上がってきたときに、ああそうだったねと捉えるのとああそうなのというだけで止まるのとは違うと思いますので、ぜひ学校を見ていただいてどういう環境で子どもたちが生活をしているのかの確認をお願いしたいと思います。
(4)ですが、北丘小学校が大規模改造ということでメンテナンス等が入りますが、今後は学校施設で大規模改造やメンテナンスを中心に行っていくのかをお聞きしたいと思います。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 お答えいたします。最初の答弁で申し上げましたとおり、教育委員会といたしましては学校施設の長寿命化の観点から今後は大規模改造やメンテナンスで対応してまいりたいということでございます。また、町の財政健全化計画のなかでも学校施設だけではなくて町の公共施設等々に関しましても今後は長寿命化を図っていく方針がございますので、教育委員会といたしましても町と歩調を合わせていきたいと考えております。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 再度お聞きしましたのは、翔南小学校も20年を超えましたか、南星中も25年ぐらいになりますのでどんどん年数がたった校舎が増えてきます。そのなかで今回は同僚議員の方々も北丘小学校については取り上げてくださいましたし、私も取り上げまして大規模改造がどうにかできるようになってきました。調査を入れて実施設計して工事までとなるとだいぶ時間がかかりますので、今の状態を常に確認しながらどこを直していくか、ある程度年数のたっている建物が多いですから計画していくべきだと思います。体育館は耐震の問題など工事が南星中に入ってきていますが、今後、校舎の確認をしてメンテナンスの入れ方を計画していくのかどうかお答えをお願いします。
○議長 中村 勝君 仲里 淳学校教育課長。
○学校教育課長 仲里 淳君 お答えします。今後の学校施設のメンテナンス、大規模改造につきましては、実施計画で計画を出してございます。北丘小学校の大規模改造に続きまして、体育館の耐震対策で各6校の防災機能強化事業を計画してございます。そういうことで大規模改造、メンテナンスも実計のなかで計画して取り組んでいるということでご理解をお願いしたいと思います。
○議長 中村 勝君 6番 赤嶺奈津江議員。
○6番 赤嶺奈津江君 体育館を挙げていましたが、体育館は学校の建物と言うより耐震の防災関係の事業が入ってくるということでその事業の前倒しと言うかそういったかたちで入れられると思います。校舎も計画的にやっていかないと北丘のように一気にというかたちになってくると思いますので、ちゃんと確認をしながらどこを先に入れたほうがいいのか、また北丘の場合には増築した部分がネックになったところもありますので、増築や改築を入れなければいけないところにはそういったことがないよう確認しながらやっていかなければいけないと思います。ぜひ子どもたちが安心・安全、そしてきれいなかたちで使っていけるような校舎にしていただきたいと思います。子どもたちにしても自分たちは汚いままで卒業したのだよというのと自分のときにはきれいな状態で卒業できたのだよという差が出てきますので、できるだけ早くきれいにしていただきたいと思います。以上で終わりたいと思います。
○議長 中村 勝君 暫時休憩します。
休憩(午前10時53分)
再開(午前11時03分)
○議長 中村 勝君 再開します。通告書にしたがって順次発言を許します。9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 通告書にしたがいまして、一般質問3点お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。まず学力向上についてお伺いしたいと思います。(1)町内小学校の学力テストの結果は、県平均と比べてどうなっているか。
(2)学力向上に向けて今後の取り組みはどうするか。(3)DS等のゲーム機を持っている児童の調査を行ったことがあるか。学力向上妨げの原因を探ることが重要だと思うが、実施できないか。
2番目に、新聞報道によりますと、都道府県別の平均寿命で沖縄県は女性がトップを明け渡して3位に後退し、男性は30位になり、前回の25位から5つも順位を下げた。私たちは、長寿県沖縄を誇りとしてきたが、いったんそのこだわりを離れ、県民ひとりひとりの健康が急速に蝕まれている現実を直視し、県をあげて改善に向けた知恵を絞らなければならないと結んでおります。そこで、健康増進と長寿についてお伺いします。
(1)一括交付金を利用し沖縄料理のカロリー等を記載したパンフレット等を作成するとあったが、調査、作成はどうなっているか。
(2)特定健診の受診率向上に向けて平成25年度の取り組みはどうするか。
(3)町民の平均寿命は何歳か。統計で分かっておられればお聞かせください。
3.津嘉山ハイツの区画整理事業についてお伺いします。(1)津嘉山ハイツは全世帯が移動したあとに区画整理事業を進めるのか。
(2)全世帯の移動は、何年度に終了するのか。
(3)津嘉山ハイツとその周辺の区画整理事業は何年度に完了する予定か。以上3点、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 学力向上に関するご質問にお答えいたします。
(1)のご質問でございますが、県内学校と比較できる学力テストは、全国学力学習状況調査と沖縄県学力到達度調査がありますのでその結果の比較となります。全国学力学習状況調査の結果を県平均と比較しますと、小学校では全ての教科で県平均を上回っております。中学校では国語B、数学A、数学Bが県平均を上回っておりますが、国語Aと理科は県平均に及びませんでした。沖縄県学力到達度調査の結果を比較しますと、小学3年生は国語A、B、算数A、Bともに県平均に及びませんでした。5年生は算数Aが県平均を上回りましたが、国語Aと国語B、算数Bは県平均に及びませんでした。中学2年生は国語、社会、英語が県平均を上回りましたが、数学と理科は県平均に及びませんでした。
(2)でございます。今後の学力向上の取り組みは、全国学力学習状況調査では全国平均に近づけること、県学力到達度調査では県平均を上回ることを目標に各学校での校内研修や夏休み期間中の県内研修をとおして教師の指導力の向上、学力向上月間を設定しての補習時間の実施、家庭・地域と連携しての早寝早起き朝ごはん運動の推進や家庭学習の充実、また学習支援員の配置や学校支援本部事業による学習支援ボランティアの活動などこのような取り組みを推進してまいります。
(3)ゲーム機のご質問でございますが、教育委員会では毎年5月に児童生徒の生活実態調査を実施しておりますが、DS等のゲーム機を持っている児童の調査は行ったことはありません。ゲーム機を持っているかどうかの調査は、個人の所有物の調査となりますので調査の必要性や調査が可能かどうかも含めて検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長 中村 勝君 金城宏伸民生部長。
○民生部長 金城宏伸君 それでは、健康増進と長寿について(1)沖縄料理のカロリー等のパンフレット等作成についてのご質問にお答えします。全国版の日本食品標準成分表に載っていない沖縄独特の食材や加工品、南風原町で生産されまたはよく食されている食材や伝統行事食の栄養価を分析し、地域版栄養成分表を作成します。そしてその資料を基に評価を加えて観光客向けにパンフレットを作成し紹介します。
パンフレットは、役場、中央公民館や文化センター、商工会等へ配置しホームページに掲載することで観光客へ南風原町の健康的な食文化や食生活をアピールします。また、町民向けにはカレンダー式のパンフレットを作成し全世帯に配布することで町民の食材や行事食の栄養価の情報を発信し地産地消の推進につなげ、さらに健康づくりと生活習慣病の予防対策を推進し健康食文化の形成に活用していく事業であります。
分析と印刷については、既に完了しております。先週金曜日の3月22日に各字各世帯に南風原カレンダーを配布してございます。これについては1万2,000部、それから観光客向けに南風原の元気のもとというものを2万部作っていますので公民館等、商工会、文化センター等へ配布します。それと保健師等の栄養指導に使うために南風原分析表ということでこれが200部です。既にできておりますので、カレンダーについては後日、各家庭に配布されることになっております。
続きまして(2)特定健診の平成25年度の取り組みについてでございます。特定健診の広報については、町広報誌や国保年金課で発行しているメタボ新聞、これは年6回を予定していますが、それに広報車での広報活動を行っていきます。特定健診は、6月から8月までの集団健診11回、10月に行う2回のナイト健診、それから9月、12月、2月に日曜健診を予定しております。また、受診率向上のため嘱託員4名を中心に各地域の協力員の方と連携して未受診者の家庭訪問や電話での勧奨や文書送付等で集団健診や医療機関での受診勧奨に取り組んでまいります。
(3)町民の平均寿命でございます。平成17年度の厚生労働省の資料では、南風原町の平均寿命は男性が79.6歳、女性が87.7歳となっております。沖縄県の平均寿命が男性が78.7歳、女性が86.89歳です。平成25年2月28日に平成22年度の平均寿命が公表されましたが、それによりますと沖縄県は男性が79.4歳、女性が87.02歳となっています。市町村別の平均寿命についてはまだ公表されていませんので、南風原町の平均寿命は最新で17年度の公表分でございます。以上でございます。
○議長 中村 勝君 赤嶺 勤経済建設部長。
○経済建設部長 赤嶺 勤君 それでは3(1)から(3)について答弁してまいります。津嘉山ハイツの事業の進め方としては、第5回事業計画変更認可後、平成25年度より物件移転に伴う地主の意向や合意形成を図りながら、道路、排水路等を考慮し事業促進が図られるよう進めてまいります。
(2)でございます。津嘉山ハイツの対象物件は29棟あり、平成27年度から平成28年度を目途に移転完了するように進めてまいります。
(3)でございます。第5回事業計画変更に基づき、平成30年度が事業完了予定となる予定でございます。以上で答弁といたします。
○議長 中村 勝君 9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 再質問をいたしたいと思います。まず町内の学力テストの結果なのですが、県平均より上回っているものはありますが理数系については下回っているとご答弁がありました。県の平均が上がったのかあるいは町のレベルが下がったのか、教育委員会としてはどのように捉えているのかお聞かせ願いたいと思います。
○議長 中村 勝君 瑞慶村哲秀教育指導主事。
○教育指導主事 瑞慶村哲秀君 お答えいたします。学力向上対策につきましては、南風原町のみならず沖縄県全体の課題ということでどの市町村どの学校でも取り組んでおります。ということで南風原町の各小中学校も学力向上に対して取り組んでいるわけではございますが、やはり他も同じように取り組んでいるということでございますので今回県平均を下回った部分についてはさらに各学校での取り組みが必要であるということでございます。各小中学校もその実態を踏まえて取り組んではおります。県の結果につきましては、全国学力学習状況調査では中学校がやや差を縮める傾向にありますが、小学校のほうが前回と比べますとやや差を広げてしまったという県全体ではそのような結果がございます。
○議長 中村 勝君 9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 ありがとうございました。先ほど教育長の答弁のなかでゲーム機のことは各個人の所有物、自分の意思で購入するから調査したことはないとのお話でしたけれども、私事ですが親戚の子が我が家にこのゲーム機を持って遊びに来ているのですね。そうしましたらこれとずっとにらめっこで、大人とも話しもしないし、外に出掛けるときにもこれをずっと離さないのです。たぶんゲーム機の中でのことが頭いっぱいになって会話もしない。それからこの前、津嘉山小学校で津嘉山地区の避難訓練で体育館に2、3時間待機したのですが、私の隣に小学3年生の子どもたちが5、6名座っていて、2つのゲーム機で一生懸命遊んでいるわけです。残りの子たちも両サイドからゲーム機を覗き込んで、防災の話は全然聞かない、スクリーンも全然見ないわけです。そういうことを目の当たりにして、一旦ゲーム機を持ったらこれに全神経集中して遊びに夢中になっていることが感じられましたのでこの質問をしましたけれども、先生方からこのゲーム機についての認識と言いましょうか勉強の妨げになっているというようなお話はなかったでしょうか、お聞かせください。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 お答えいたします。このゲーム機に関することにつきましては、正に議員ご指摘のとおりでございまして、児童生徒がこれに集中してしまうことはいろんな面で不都合があるだろうというような認識はしておりますけれども、最初の答弁で申し上げましたとおり、やはり個人の所有物でありますのでこれに関して調査が適当かどうかは検討させていただきたいということでございます。やはり何と申しましても程度の問題かと思います。ゲーム機に関しましては子どもたちがそういったIT関係に関心を持つきっかけにもなりますし、また指先などの訓練で電算あるいはコンピュータ関連に入っていきやすい側面もあろうかと思いますけれども、議員さんご指摘のようにあまり長い時間そればかりということは好ましくないだろうという気はいたしております。
学校の先生方で児童生徒がどれぐらいゲーム機を持っているか把握はしていないのではないかという気はいたします。教育委員会のほうにそういった話が上がってまいりませんのでそのような認識をいたしております。ただ、平成24年度の全国学力学習状況調査のなかで児童生徒の調査票がありまして、児童生徒に対する質問項目のなかに1日あたりどれぐらいの時間テレビゲーム等をやりますかとありますけれども、本町の4小学校のトータルを見ますと1時間より少ないあるいはまた全くやらないというような回答は全国よりも多くなっておりまして、全国規模から見ますと本町の子どもたちはまだゲーム機等はあまりやっていない、1時間以上あるいは4時間以上というのは全国よりも少なくなっております。
持っているか持っていないかの調査はないのですけれども、ゲームをやっているかどうかの調査は結果としてありまして、先ほど申し上げた状況でございます。ご質問にありました先生方で子どもたちが機械を持っているかどうかの認識は、ちょっと調査していないものですから明確なお答えはできません。以上であります。
○議長 中村 勝君 9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 ありがとうございました。全国平均よりゲームで遊んでいる時間は少ないとのご答弁でしたけれども、ゲーム機が悪いと言うわけではないのですよ。勉強や宿題をしないでこのゲーム機に夢中になっていないか危惧があったものですから聞いているわけです。ゲーム機については教育委員会からも先生方と相談なさって、もし持っていたとしても宿題はやってからやりなさいとか、やるにしてもなるべく30分以内だよと、授業時間も1時間あるいは休み時間は5分だよというように時間が決められているからゲーム機も30分以内で終わらせなさいよという指導はできると思うのですがいかがでしょうか。
○議長 中村 勝君 瑞慶村哲秀教育指導主事。
○教育指導主事 瑞慶村哲秀君 お答えいたします。基本的に学校ではゲーム機であるとか遊び道具、学習用具以外は学校に持って来ないことが原則かと思いますので、学校でゲーム機に夢中になることはないだろとは思っております。家庭に戻りましては読書や家庭学習時間の確保というのが学力向上推進の大きな柱でもございますので、そのあたりは学級保護者会等で家庭あるいは地域との連携という意味を含めまして協力願い、この時間を決めて行うというような協力依頼は各学校で行っております。
○議長 中村 勝君 9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 それではちょっと視点を変えまして質問いたします。ノーマイカーデーやノー喫煙デーとかありますよね。それにならいましてノーテレビデーというのを月1回とか南風原町でやっておられるのかどうか。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 教育委員会といたしましては、ノーテレビデーというようなことを決めたことはございません。ただ、前任の教育長が校長教頭連絡会のなかでぜひそれぞれの学校でできる範囲でいいから取り組んでもらいたいというようなことは提案したことはございます。
○議長 中村 勝君 9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 今後、設けるということはございませんでしょうか。
○議長 中村 勝君 赤嶺正之教育長。
○教育長 赤嶺正之君 先ほど答弁しましたように、校長教頭連絡会等のなかで私のほうから学校で進めていっていただきたいというお願い、提案等は可能でございますけれども、例えば教育の日など教育委員会全体として正式に決定するということであれば改めて定例教育委員会のなかで議論をしたいと考えております。
○議長 中村 勝君 9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 ぜひ月に1回でもいいですからノーテレビデーというものを話し合って、PTAあるいは学校の先生方とも話し合って進めていければいいと思います。これは要望して終わります。学力向上については終わりたいと思います。
次に、健康増進と長寿についてなのですが、長野県が今から48年前でしょうか、向こうは寒い国で夏場に野菜をたっぷり作ってそれを漬物にして、雪が降って野菜が作れなくなったときにご飯の上に漬物のおかずをよく食べて、そういう関連から脳卒中が全国一高い地域だったと、そのお陰で平均寿命も都道府県別で言うと下のほうだったと聞いております。これではいかんということになって、長野県ぐるみで減塩運動に取り組んだと聞かされております。味噌汁の塩を半分とか漬物はなるべく食べないように、少しずつ量を減らすという取り組みを全県的にやりまして、これが功を奏して今では都道府県別の平均が全国一にまでなったと素晴らしい実績を長野県が作り出しております。
かたや沖縄県の食生活は、外食産業が多くなって、それから沖縄料理としては脂物が一番多い、野菜は減らして肉を多く食べることになって高カロリー食と言われております。これを長野県にならいまして、食生活を見直さなければいけないと思います。油を減らす、肉を減らす、野菜を多く食べるという運動と言いますかその気運を高めないとますます沖縄県の平均寿命は下がっていくのではないかと危惧されるところです。
そこでお伺いしますけれども、野菜を多く使った料理あるいは栄養学の先生方を招いた講演会、いかに高カロリーの食事から脱却すると言いますかそういう指導が今からは大事だと思いますけれども、町としてはシンポジウムを開くあるいはパンフレットはまだ見ていないのですがいかに元の平均寿命全国一に戻すかをどのように進めていくかお考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長 中村 勝君 金城宏伸民生部長。
○民生部長 金城宏伸君 お答えします。議員ご質問のなかにもあったように長野県が塩分の多い料理を改善して現在では1位であるということでございます。沖縄県が順位を下げた原因も既にお話がありました。他の県がこれ以上に伸びたことが要因にあるのですが、沖縄県も寿命については伸びています。昔のお年寄りは、昔の食生活でだいぶ寿命も伸びたと、戦後アメリカの食文化が入ってきて沖縄は短くなったということでございます。今度これを作ったのも議員がおっしゃるような油物とか塩分等を控えてもらうため成分を調査し、これを保健指導等で活用するのが一つの目的であり、そしてカレンダーとして各世帯に配って見ていただいて、家庭でもぜひ気を付けてくださいという趣旨での事業でございます。議員おっしゃるような講演会とかこういうものも今後やっていきたいということで、去年については保健師を呼んで老人クラブのほうで現状等の説明などありましたので、今後食生活についての講演会等についてもできるように検討していきたいと思っております。
○議長 中村 勝君 9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 特定健診の受診率向上について少しずつ伸びてきてはおりますけれども、那覇市では20代、30代は無料で健診できるように予算を組んだという報道もなされていました。私たちの地域では、各年代の摸合がとても盛んでして、毎月1回はどこかの居酒屋やレストランで集まって雑談しているわけですが、そこで各年齢層の代表者を決めてもらって特定健診を受けるような文書を届けて促すというような方法はできないものかどうかお伺いします。
○議長 中村 勝君 金城宏伸民生部長。
○民生部長 金城宏伸君 お答えします。1件目のご質問でもお答えしましたけれども、町としては嘱託員4名を中心に電話や文書等を送ってございます。それから地域の協力員ということで各字に1人以上、全体で21人ですので、その方々を十分活用して、議員おっしゃるご意見も非常に良い意見ではございますが、現在やっている部分で今後も強力に勧奨等進めて受診率を上げたいと思っております。
○議長 中村 勝君 9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 ありがとうございました。健康増進と長寿については質問を終わります。
津嘉山ハイツの区画整理事業についてお伺いしたいと思います。津嘉山十字路方面で工事が進められています。私の住んでいる住宅の前を県道128号線が通っていますけれども、この県道128号線のルートは区画整理事業完了後、直線コースはなくして迂回しなければいけないと伺っています。十字路方面から道路を開けようと進められていますけれども、この道路はマクドナルド前の道路と直結するのかどうか。それとこれは平成25年度内に完了するのかどうかをお聞かせ願いたいと思います。
○議長 中村 勝君 赤嶺一男区画下水道課長。
○区画下水道課長 赤嶺一男君 お答えいたします。ただいまの質問は、県道128号線が別のルートになるかということと、マクドナルドから南部農林高校に抜けるまでの津嘉山西線という道路にはなっていますけれどもこの道になっていると思います。まず県道128号線については、ただいま言いました津嘉山西線と、それを残しますと五叉路になるものですからその十字路付近ではこの県道128号を宅地として換地しておりますので本部公園線と仲井真・津嘉山線、国道507号線と十字路になりますよということで、県道128号線については現在津嘉山中央線、この十字路まででこの中は県道128号線を廃止する計画になります。あとはマクドナルドからの津嘉山西線は、今年開通しますかとの質問ですが、ある程度理解も得られまして、所々工事も進んでおります。何工区かに分けながら、南農向けの旧鉄道箇所であと1件だけ理解を得ることができればそのまま長堂橋でしたかそこまで工事を一気に、この旧鉄道の部分では完成形ではありませんけれども暫定的に進めることができるという考え方をしておりますので、マクドナルドから津嘉山十字路まではしっかり完成形で開けてまいります。もちろん関連する雨水、汚水、いろいろありますけれども、十分検討しながら全線開けていくことを考えております。
○議長 中村 勝君 休憩します。
休憩(午前11時46分)
再開(午前11時46分)
○議長 中村 勝君 再開します。9番 金城好春議員。
○9番 金城好春君 津嘉山ハイツの周辺ということで質問しておりまして、この津嘉山十字路からハイツの側を通りますので質問をいたしました。ハイツの周囲からすごい突貫工事のような工事中でありますけれども、よりスピーディに事業を進めていただきたいと要望して質問を終わります。ありがとうございました。
○議長 中村 勝君 休憩します。
休憩(午前11時47分)
再開(午後0時59分)
○議長 中村 勝君 再開します。順次発言を許します。3番 赤嶺雅和議員。
○3番 赤嶺雅和君 午後の食事のあと、脳みそが集中できないかもしれませんが精一杯がんばってまいります。ところで、日本政府は、環太平洋パートナーシップ協定に交渉参加するということで、巷では日本の農業は壊滅的な状況に追いやられるのではないかと農協団体あるいは農業、農家の皆さんは反対をしているようですが、南風原町でも農家の所得向上について伺います。拠点産地づくりは大切であるが、現在南風原町ではどのような品目が拠点産地として認定されているか。
(2)マンゴー、スターフルーツ、ドラゴンフルーツなど熱帯果樹についての拠点産地認定に向けて取り組みをしているか。カボチャなど他の品目もあると思うのですが、特に熱帯果樹のこの3品目はどのように取り組みがされているか伺います。
それから、JAおきなわ南風原支店では直売所、ファーマーズの計画を数年前から立てられているようですがなかなか実現しません。二転三転して場所も決まっていないようです。そこで町長は直売所計画がどのように進んでいるか分かる範囲でお答えください。
(4)一括交付金を活用して、南風原町で公共の直売所を設置できないか伺います。以上、1問1答でお願いいたします。
○議長 中村 勝君 城間俊安町長。
○町長 城間俊安君 農家所得向上について、さらに沖縄県、日本国のTPPの問題について質問がありました。深刻な状況だと私たち町村長としても沖縄県の農業は基幹産業でサトウキビがTPPに参加することで大きな打撃を被る。サトウキビがあるが故に耕地を守っている部分が本島でも往々にしてあるのではないか、確かに南北大東であれば人がどうなるのか、住めない状況になるのではないか、壊滅的状況だと思って私たちもJAも県も一緒になってTPPの問題等には真剣に、沖縄県の農業を守る意味でも進めていきたいと思っております。この1点目の拠点産地品目において具体的には担当からお答えさせてもらいたいと思います。
(2)のマンゴー、スターフルーツ、ドラゴンフルーツも同じように拠点産地に向けて大事だと、これは県から見ますと面積等いろいろあるものだと思っておりますが、南風原町においては特にスターフルーツが南風原、津嘉山JAが一番大きな出荷量を誇っているのではないかと思っております。詳しいことにおいては担当から説明させてもらいたいと思います。
(3)農協の直売所、ファーマーズの問題等においては、私もJA南風原、JA津嘉山、そして町生産者の皆さん方みんなの願いであり、みんなが望んでいるものだと思っており、県庁にJAの理事長も一緒になって産地の声を大事に吸上げてもらいたいということで用途の問題等においてはいろいろな角度から物理的に厳しければ特段の配慮をお願いしたいと強く要望もしております。その具体的には担当からお答えさせてもらいたいと思っております。
○議長 中村 勝君 赤嶺 勤経済建設部長。
○経済建設部長 赤嶺 勤君 それでは、1(1)から町における拠点産地として認可されているかのご質問でございます。平成12年6月28日にJA津嘉山支店のカボチャ、平成16年10月26日にJA南風原支店のカボチャ、平成17年6月22日にストレリチアでそれぞれが認定を受けております。
(2)でございます。拠点産地の理念として、組織力を持ち定値定量定品質の出荷原則に基づき、一定量の生産物を安定的に生産出荷し、消費者や市場から信頼される産地としています。また、その認定要件として生産出荷組織、産地協議会の設置、明確な産地目標設定、作付面積では露地栽培で10ヘクタール、施設栽培で5ヘクタール以上となっております。ご質問の亜熱帯果樹における取り組みとして、まずマンゴーにつきましては申請要件を満たしてはいるものの個人出荷、個人販売が多いため、南風原町だけで一元集出荷が行えない状況にあり、拠点産地の理念である安定的な生産出荷に取り組めない状況にあります。
また、スターフルーツにつきましては、面積が1.33ヘクタールと要件を満たしておりませんが、県内生産量の8割を納めており、県においても熱帯果樹のブランド化に向け品目として取り上げられておりますので町としても平成22年度に設立した協議会を中心に生産農家一丸となって拠点産地認定に取り組んでまいります。
さらにドラゴンフルーツにつきましては、今のところ取り組みは行っておりませんが、関係機関や要望に応じ対応をしてまいります。因みに平成23年の実績としては、作付面積0.93ヘクタール、生産量9.2トンとなっております。
ファーマーズの件でございます。JAおきなわが計画するファーマーズマーケットの建設については、JAおきなわに協力して本町とともに以前より県の土木建築部建築指導課及び都市計画モノレール課とその建設に向けて協議をしてきたところでありますが、建設予定地が市街化調整区域内にあり時間を要している状況にあります。また、JAおきなわ砂川理事長と南風原町長とで沖縄県土木建築部長に対し平成25年1月25日にファーマーズマーケット建設の早期実現に向けた要請活動も行っております。
一括交付金を利用しての直売所の設置はできないかの質問でございます。直売計画については、JAおきなわで計画を進めているところであり、公共での直売所の設置計画はいたしておりません。以上で答弁といたします。
○議長 中村 勝君 3番 赤嶺雅和議員。
○3番 赤嶺雅和君 では早速1番から順序よく再質問をしてまいります。平成12年JA津嘉山でカボチャの認定、それから16年にJA南風原で同じくカボチャ、17年にJA津嘉山でストレリチアの拠点産地認定を受けたとのことでしたけれども、南風原町は農振地域の網掛けがされているし特に神里、山川地区は午前中にも質問がありましたように住宅地がなかなか増えない、人口が増えないということで農振地域として集落の周辺はなかなか住宅ができない。農業を中心とした集落ですので、そのへんではカボチャのみならずヘチマも神里、山川では非常にたくさんの生産農家がいらっしゃって、毎年のごとく出荷されているようです。
それで平成25年度ですか、ヘチマの補助事業ということでハウスが補助されているようですが、今まで以上に各地域の野菜生産部、果樹の生産部等もありますのでその皆さんと連携をしまして拠点産地あるいはどうにか出荷体制ができるようまとめていただきたいと思います。今の状況では各個人が出荷対応をしている状況ですのでなかなか生産量が伸びていかない状況です。私も今年はゴーヤーを植えまして、たまたま大豊作に恵まれて民間のかりゆし市場等に出荷して非常にいい思いをしているのですが、そういう野菜生産農家に対していろんな面で提案をして生産を伸ばしていけたらと思います。
特に(2)のマンゴー、スターフルーツ、ドラゴンフルーツですが、昨年来、神里区域ではマンゴーハウスが補助事業で10棟ほどできております。それでマンゴーの出荷も今後さらに伸びてくるのだと思いますが、スターフルーツの農家からも行政で何とか販売する方法なり団体でまとめて売れるような話し合いを持ってもらえないかという話もあります。あるいは熱帯果樹の直売所みたいなものを作ってもらって、そこで南風原町の熱帯果樹を販売していくという話も聞えてきますので、そういう面では各生産部の皆さんとうまく話し合って進めていけたらと思います。
農業に関しては農協さんに任せているような感じでありますが、農協さんに任せきりではなくて行政も深く立ち入って、運よく南風原町には普及所もありますので農協、行政、農家とうまく連携を取って良い方向に伸びていけたらと思います。
(3)は農協の事業ですので行政からこうしなさいとは言えないと思いますが、現状としてはなかなか進まないと、本店のほうでも事業計画はなくておそらく南風原町でのファーマーズは厳しいのかとも思ったりします。そこで私は、一括交付金を利用して行政でファーマーズ、極端に言うとパーキングエリア内にある道の駅ですか、そういうものを造っていただいて、運営は民間に任せる方法を取ってはどうかということです。その中の店は農家あるいは他の事業者に協力を呼び掛けて、運営は民間に任せる方法もいいのではないかと思います。
そうすれば南風原町の農産物あるいは絣等の販売窓口も設置できますし、南風原町の特産品が集約できるセンターみたいなものができれば、そこに行けば南風原町の特産品が十分に買えるあるいは見ることができる、あるいは業者にも卸ができるような流通を中心に考えた直売所ができたらいいのかとも思ったりします。そこでこのファーマーズの件で町長のお考えをお聞かせください。
○議長 中村 勝君 城間俊安町長。
○町長 城間俊安君 先ほど担当がお答えしたように、ファーマーズの件についてはJA南風原、JA津嘉山は町が連携しながら進めている状況を十分に熟知しています。また、南風原がやるべき事業、大いに努力していることも理解していますが、JAの本店においては町が協力していないのではないかと誤解している部分があったものですから私は逆だと、南風原は一生懸命やっているのに本店にやる気があるのかないのかむしろ本店に大きな疑義を持っていますということで、1月の初めにJA本店の理事長も南風原に見えて協力をお願いしますと申し入れがあったものですから、本店もファーマーズを造っていく意思があるのか、私たち南風原町からするとJAに振り回されているのが現状だと本店に大きな不信感を持っているのだと申し上げました。私たちの努力、担当の皆さん方が県庁へ行かれたり相当努力したことを理事長も理解した状況であります。
私たちもこの用途が見直しされて許可が出るのであれば今は予算化されていませんが予備費からでも即対応するよう姿勢を持っておりますと、いうことをお伺いできたものですから本気だなということを申し上げた経緯があります。
そのなかにおいて、担当からありましたように1月25日に県の土木部長にお会いして、JAの考え、私たち南風原町の考え方を強く申し上げました。この用途の問題等においては、那覇広域という用途都市計画もいかがなものかと、那覇を中心とした用途の計画は理想ではあるが市町村ごとのまちづくりがあるのだよと、那覇を中心とした都市計画も大事だが南風原町を中心とした町計画もあるのだと、この特徴を捉えて皆さん方には対応してもらいたい、豊見城であれ南風原であれ、また与那原、八重瀬、各の特徴を生かすようなまちづくりを計画して進めてもらいたい。
今回JAさんが計画している所は、私たちも重要視しており、地域の皆さん方、農家の皆さん方、また町民からも強く望まれている用途変更だと、これを胸に留めて見直しをしてもらいたいと強く要望しておりますので功を奏するのではないかと思っております。
さらにまた町営として桁下が一部分活用されていますが、町としても本当にやりたい気持ちはあります。農家のことを考え、またご先輩の皆さん方が面積は拡大できないが健康づくりをしながら作物を植えている部分で直売所があればいいなという話を聞いておりますので、それに対して町が造って活用しなさいではなくて農家の皆さん方、民間から私たちも協力しますから行政にも手助けしてもらいたいというこれが一番大事ではないかと思います。
町が造って使いなさいではなくて、民間からぜひやりたいから手助けしてもらいたい、造ってもらいたいという要望に基づいてやっていくのが一番理想ではないかと思います。行政から頭越しに下ろしていくものであれば良いものはできないのではないか。大里のかりゆし市は行政が造ったものではなく民間が造られたものでこれを行政が手助けしている、あれが一番理想ではないかと思います。また、南風原の生産農家の方々も利用されて向こうの販売を手助けしているということも聞いております。
ああいう部分が南風原町にも欲しいという思いがあります。そういう思いは行政も持っておりますので、民間からこういうものを造ってもらいたいという要望に基づいていけば本当の理想のものにつながるのではないかと思っております。町にもやる気はあることをご理解お願いしたいと思います。
○議長 中村 勝君 3番 赤嶺雅和議員。
○3番 赤嶺雅和君 ありがとうございます。町長からも町はやる気があるのだよと、農協にもどんどん積極的に押しているのだと答弁をいただきましたけれども、確かに町長から大里のかりゆし市場の件が出ましたがあれは民間が造った市場です。非常に大盛況で理想的な市場だと思います。そういう意味では南風原町にもああいうようなものができれば非常にいいのかと思ってはいますが、いかんせん南風原町は土地も狭いしなかなかそういうまとまりが今のところないようですので残念ながら実際としてはできていません。
ただ、JAさんが土曜朝市ということで中央公民館前の店舗棟で毎週土曜日の午前中にやっています。私も個人的に出してきました。規模は小さいので農家の皆さんはなかなか出せる状況ではないと思いますが、定年退職をなさって細々と野菜を作っている皆さんには非常にうってつけだと思います。それの規模を大きくしたような流通センターの役割を持ったファーマーズができればいいことはないと思ってそういう質問をしました。一日も早く南風原町にもファーマーズができることを望んで1番の質問を終わります。
次にシルバー人材センターについてです。昨今、今は安倍政権に変わって若干経済は持ち直しつつあるようですが、特に高齢者の皆さん、55歳以上になると会社からは肩たたきをされて長くはいられない、60歳前に定年する皆さんが多くなっているようです。定年して再就職は非常に難しい。仕事もなかなかない。そういう皆さんは、定年退職したらお家でテレビを見るか酒を飲むか、そういうふうにして暮らしているという話がよく聞えてきます。
そういうことから、町民の皆さんも早くシルバー人材センターができればいいなという声が聞えます。働き口を作ってあげる意味でも、あるいはそれを活用したい利用したい町民の皆さんもいらっしゃるようで、特に高齢者世帯では庭木の剪定、草刈、そういうのもなかなかできないようですのでその件で質問させていただきます。
(1)世の中は高齢化社会に急速に向かっている。本町ではどうか。
(2)定年を迎えて仕事をしていない人は、60歳以上町民の何パーセントか。
(3)屋敷の草刈や庭木の剪定が必要だが自分たちはできずに困っている家庭は増えているように思うが町長はどうお考えですか。
(4)今、多くの高齢者が仕事を求めている。シルバー人材センター等を設置し高齢者が働ける環境を作るべきではないかについてお答え願います。
○議長 中村 勝君 金城宏伸民生部長。
○民生部長 金城宏伸君 それではシルバー人材センターについて(1)高齢化社会に向かっているが本町はどうなっているかのご質問です。わが国は世界に例を見ない速さで高齢化が進んでおります。本町の高齢化率の推移でございますが、平成21年度まで毎年上昇しておりました。平成21年度以降はおおむね横ばいで推移しております。平成22年度の高齢化率で全国が23.1パーセントに対し沖縄県は17.3パーセント、当南風原町は13.6パーセントになっております。全国、沖縄県より低い位置で推移しており、県内でも若い世代が多い地域でございます。
(2)60歳以上の町民の何パーセントが仕事をしていないかでございますが、定年を迎えた方では仕事を希望する方、希望しない方、年金で暮らしたい方などさまざまございますが、平成22年度の国勢調査では60歳以上の町民の就業者数は1,622人、就業率が25.1パーセントとなっております。逆に言いますと75パーセントは仕事をしていないということでございます。
(3)屋敷の草刈等でございますが、屋敷の草取りや庭木の剪定が必要だが自分たちでできず困っている方に対して町社協に有償ボランティア制度があり、まちづくりサポートセンターが設置されております。内容としましては、日々の生活のなかで支援が必要な方、依頼会員と言いますが、それを支援する方、提供会員それぞれ会員登録し住民相互の助け合い、支え合いの活動を行っております。そして、まちづくりサポートセンターのコーディネーターが、提供会員とサポーターとの調整を行い提供会員は活動を行い依頼会員は利用料金をお支払するシステムとなっております。支援内容として庭木の手入れや草取りも加わっておりますのでもっと利用していただきたいと思っております。
(4)シルバー人材の設置と働ける環境をどうするかでございますが、県内41市町村のうち15市町村でシルバー人材が設置されております。市においては11市全部設置され、町村では4町村であります。本町がセンターを設置してこなかった理由としましては、仕事の発注量の不安定や補助金交付も3年しかございません、町財政への負担等がありますので現在行っています町社協の有償ボランティア制度まちづくりサポートセンターの強化、それとまちづくり振興課が行っております人材サポートセンターを連携し高齢者の働ける環境づくりをもっと検討していきたいと考えております。以上でございます。
○議長 中村 勝君 3番 赤嶺雅和議員。
○3番 赤嶺雅和君 ありがとうございます。本町の高齢者は全国平均よりかなり下のほうだと聞いております。どちらかと言うと若者が多い町だという感じですね。それでシルバー人材も特に必要性を感じていないのかと思いますけれども、ほとんどの町民からどうして南風原町にはシルバー人材センターがないのかという意見がよく聞えます。南城市でも八重瀬町でも西原町でも那覇市でも設置されていると聞いています。それで補助金を出すにも経済的負担があると思いますし社協は有償ボランティア、まちづくり振興課の人材サポートセンターで対応できるのではないかという答弁でしたけれども、町民にはなかなか周知されていないのではないかと思います。
実際、庭の手入れをしてもらうために南城市や西原町に電話を入れて申し込んでいる皆さんもいらっしゃるようですので、社協での有償ボランティア制度があるのでしたらそこを活用してもいいのではないかと思います。そこらへんは社協に周知徹底をするよう呼び掛けてみたいと思います。町長は去年の12月にみゆき議員がシルバー人材センター設置について質問をしたところ本町では設置しない旨を答弁なさっているようですが、ぜひこれからの高齢化社会を迎えるためにもシルバー人材センターを設置するための足掛かりを準備しておいてもいいのではないかと思います。そのへん、町長のお考えをもう一度お聞かせください。
○議長 中村 勝君 城間俊安町長。
○町長 城間俊安君 議員からも指摘がありましたように、シルバー人材センターに代わるこういう制度があることの情報提供を私たちが怠っていたのかと、人材サポートセンターとまちづくりサポートセンターと両方あることを町民にもっと周知徹底できるような方向で当面は進めていきたいと思っております。
○議長 中村 勝君 3番 赤嶺雅和議員。
○3番 赤嶺雅和君 ありがとうございます。先ほどまちづくり振興課では人材サポートセンターで対応しているような答弁をいただきましたが、人材サポートセンターというのは前の緊急雇用対策事業の一環ですか。別ですか。では実際どのように現在活用しているのかお聞かせ願えますか。
○議長 中村 勝君 金城敬宝まちづくり振興課長。
○まちづくり振興課長 金城敬宝君 お答えいたします。まちづくり振興課で行っております人材サポートセンターにつきましては、平成22年の2月に立ち上げまして主に農業関係のお手伝いをしていただける方に登録していただいて、また農家からの要望があれば斡旋していくというかたちで行っております。JAの窓口あるいは町の広報誌等でそういった人材サポートについての案内、情報発信をやっております。平成23年の実績として求人が4件ございまして、求職が12件ございました。平成24年度は求人が2件で求職が3件ということで、今は登録者が16名となっております。以上です。
○議長 中村 勝君 3番 赤嶺雅和議員。
○3番 赤嶺雅和君 ありがとうございます。主に農業に関係するサポートを行えるような人たちを対象にやっているとの話でしたけれども、農家もこのような人材サポートがあることを知らない農家が多いのではないかと思っています。そういう意味では農協にチラシや呼びかけをされるのも一つの方法ですが、行政でも毎月、広報で人材サポートセンターが南風原町にもあるのだよと町民に広くアピールしてもいいのではないかと思います。そういう意味では少し周知が足りなかったのかと思います。2番はこれで終わります。
次に、毎年のように国民健康保険を利用しての医療機関へかかる人たちが増えているようであります。そのお陰で医療費がどんどん増えて健康保険が足りないような状況ですね。それを予防する意味で特定健診制度は非常に良い方法だとは思いますが、南風原町で特定健診を受けて生活習慣病の指導を受けている町民は何パーセントいらっしゃいますか。
(2)特定健診、特定保健指導の実施によって本町の医療費は抑制されたか。
(3)本町で生活習慣病により病院に通院している人は何人か。
(4)特定健診、特定保健指導、栄養指導の他に、医療費抑制のために何か事業を行っているか。また今後、検討している事業はあるか伺います。
○議長 中村 勝君 金城宏伸民生部長。
○民生部長 金城宏伸君 それでは特定健診と医療費抑制についての(1)を答弁していきます。平成25年度2月末現在の国保被保険者の特定保健指導対象者は306名で、利用者数は275名、89.9パーセントとなっております。同年2月末の特定健診の受診者数が、2,399名、全対象者の37.9パーセントでございます。そういうことで健診受診者の11.5パーセントの方が生活習慣病の指導を受けております。
続きまして(2)医療費抑制がされているかどうかについてでございますが、保健指導を行った結果、医療費がどの程度削減されたかについてはお示しすることはできません。が、例えば糖尿病の被保険者が重症化する腎臓病を発症して人工透析を受けることになったり高血圧症などの合併症があると心筋梗塞や脳血管疾患になり高額な医療費を負担することになります。そうなる前にその人の症状に応じて保健指導を行い適切な通院につなげて重症化の予防や進行を遅らせたり止めたりすることにより医療費の抑制に寄与していると考えております。
(3)生活習慣病による通院は何名かのご質問であります。生活習慣病には、糖尿病、脂肪異常症、高血圧等がございます。平成24年12月分、国保のレセプトを見ますと何らかの生活習慣病になって病院に通っている被保険者数は2,629名になります。
(4)医療費抑制のために今後検討している事業があるかとのご質問でございます。平成23年度から県補助金を活用して、医療費が100万円未満の被保険者で特定健診未受診者を絞り込み、特定健診の受診勧奨と保健指導を行っております。また、ジェネリック医療品利用により医療費が少なくなる被保険者にジェネリック医療品通知事業等も行っております。そして平成25年度から40歳未満の基本健診自己負担額を1,300円から無料にし、がん検診の自己負担額も減額して検診を受診しやすい環境づくりに努めております。以上でございます。
○議長 中村 勝君 3番 赤嶺雅和議員。
○3番 赤嶺雅和君 生活習慣病を患って病院に通っている皆さんは11.54パーセントだとお聞きしましたが、ほとんどの人が50歳を超えると高血圧の治療を受けているのだと思います。そういう意味では特定健診で予防を行う、予防するというのはもっともな方法です。それと併用して午前の部で好春議員から食事の面の話がありましたが、私は別から捉えて沖縄県では特に生活習慣病が多い理由として外食もありますが近場でも車を利用するというような生活環境です。車社会だからそのようになっているのかもしれませんが、そういう意味では車社会で歩く機会がなかなかないですので、行政のほうで音頭を取っていただいて地域ごとにウォーキングをするような事業を行ってはどうかと思います。
浦添と南城市は前からそういう事業を行っているようですが、南風原町でも各地域に多目的公園などいろんな公園がありますのでそこを利用しての週1回のウォーキングの事業を行ってはどうかと思います。生活習慣病で病院に通っている皆さんは2,629人だという答弁がありましたけれども、それでは医療費はなかなか削減できないのではないかと思います。50歳以上では高血圧の薬を飲んでいる人たちが多いようです。
そのへんは糖尿病でも然り、ウォーキングをしっかりやればかなりの数が改善できるのではないかと思います。そういうことによって医療費は若干でも削減できるのではないかと思っています。とにかく、生活習慣病ですので生活を改善することが病気の対策です。食生活を変えることができなければ、週に1回でもいいからウォーキングを楽しむという事業をやれば、町民も徐々に増えてくるのではないかと思いますし、医療費の抑制につながるのではないかと思います。そういう意味では町長のお考えをお聞かせください。
○議長 中村 勝君 城間俊安町長。
○町長 城間俊安君 議員ご指摘のとおり私も高血圧だということで2カ月に1度薬を飲んでおります。しかしながら、運動することは一番大事だと痛感させてもらっております。ぜひ議員の方々に万歩計を町からお上げして全員が毎日の歩数を記録することも大事ではないかと思います。私ももう2カ年になりますが、歩く機会が少ないということで毎日一万歩を歩こうと万歩計を付けて、足りなければお家に帰ってから少しでも歩こうという意識付けをすることは大事かと思っております。同じ薬を飲んでいても運動する以前と運動したあとの血圧が上も下も両方下がっているのが現実です。これは日々の努力なのかと痛感しておりますので、ぜひ雅和議員がおっしゃるように地域の運動というのも大事ではないか、町も一緒になって地域の自治会長、区長さんたちにもお願いをしてウォーキングの日などを定めて日々の健康につなげるよう何らかのかたちをやっていきたいと思っております。本当は万歩計を議員の皆さん方にお上げして、みんなが一日の記録を取って率先していけるような環境も作っていきたいと思っております。
○議長 中村 勝君 3番 赤嶺雅和議員。
○3番 赤嶺雅和君 ありがとうございます。町長は実践されているようです。町長のおっしゃるように個人個人が万歩計をぶら下げて、ウォーキングのたびに一日何歩歩いたという申告制度にしておけば、自治会でそういう計画を立てれば、広く町民に広がっていくのではないかと思います。その結果、医療費が削減されればいいかと思っておりますので、皆さん心当たりのある方はよろしくご協力ください。以上で終わります。
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