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喜屋武の綱曳きは、町内の中でも特にアツく、激しく、各地で”喧嘩綱”と呼ばれています。
旧暦の6月24日・25日を中心に開催され、東(あがり)・西(いり)に分かれて地域住民一体となって激しい攻防戦がくりひろげられます。
東(あがり)・西(にし)は「門中*1」で分けられ、例えば結婚した夫婦でも、旦那さんとそのご実家は東、奥さんとそのご実家は西に分かれて綱を曳く、等もあるほどシビア。
*1・・・門中とは、同じ先祖を持つ父系の血縁集団のこと。 父方の血筋で繋がっているため、よそから嫁いできた妻や婿養子などは基本的に血縁としての門中員には含まれません。
そして喜屋武は綱曳きの直前ではなく、なんと当日から、東(あがり)・西(いり)ですでに戦いは始まっています・・・。綱曳き当日は、「西/東側の人は東/西側からの道を通らない」や、「西/東の人で不必要な会話はしない(or口を聞かない)」など個人差はありますが敵対心をむき出しで綱曳き当日を過ごします。
通常は2日間開催され、1日目に2回戦、2日目に1回勝負の計3回綱曳きを行いますが2026年8月7日・8日は台風13号の影響で8月15日の一夜限りの2回戦で行われることになりました。
8月15日21時頃~に、開催場所であるナカヌカー公園前(通称:メーミチ広場)で開催をお知らせするドラを鳴らし始め、そして東が綱を持ち上げながら松明と共に坂道を下っておりてきます。東が降りてきたら綱曳きが始まる合図です。
(↑ヤッチャイ)
(↑棒術)
まずはヤッチャイ*2をし、西は東軍に向かって、東は西軍に向かって棒術を行います。親子で棒術を披露することもあり、ここまでは和やかな雰囲気で行われます。
*2・・・ヤッチャイとは、綱曳きの前に参加者が体を激しくぶつけ合い、気勢を競い合う示威行為です。
二回ヤッチャイが行われたらいざ、本番ー。
東は雄綱を持ち上げたまま、西の雌綱へ。西は簡単に入れさせまいとこれから長い攻防戦が続きます。
喧嘩綱と呼ばれていますが、殴る・蹴るはもちろん御法度。相手を威嚇したり、引き剥がしたりして綱曳き開始までそれを繰り返し、いかに相手軍の体力を消耗させるかが勝負のカギになります。(なぜ体力消耗が必要なのか理由は後ほど・・・)
また、東軍は雄綱が入るまでずっと綱を持ち上げていなければいけません。もし一度引き離された場合は持ち上げる時に「ヒヤ~ユイ」というかけ声に合わせ再度、入るまで持ち上げ続けます。
この日は”一夜限り”ということもあり、長く攻防戦が続きカナチ棒が入ったのは、なんと・・・開始から1時間半後!
(どんどんTシャツが破けていってます・・・)
綱を曳き始める合図は、東が綱の上を走ると勝負が始まる合図です。
東・西ともにドラの音に合わせ「サーイッ!」というかけ声で綱を引きます。綱を曳くのは、老若男女関係なく観客も巻き込みみんなで曳きます。応援軍はタオルを思いっきり振り大声で、参加者に曳くタイミングを教えています。
そして、なんと勝敗が決まるのは、”西・東どちらかが曳く事を諦めたら”!
どこまで曳けば勝負が決まるという明確なものは無く、負けを認め、曳く事を諦めたらそこで負けとなります。
そして町民が綱を曳いている間、攻防戦に参加していた男性陣は、実はまだまだ戦いは終わっていないんです!どれだけカナチ棒の近くに多くの陣地を取り、自分の東/西側に有利にもっていけるか、押し合いがまだ繰り広げられているのです。なので、前述した攻防戦でいかに相手の体力を消耗させるか、陣地を多く取れるかが勝敗に繋がります。
今年は2-0で西が勝利しました!
(勝利の舞が行われています。)
そして、2026年の喜屋武の綱曳きは日付が変わって8月16日0時すぎに幕を閉じましたー。
毎年行われている、南風原町の綱曳き。
事前に当サイトで開催日をお知らせしておりますので、毎年8月~9月は要チェックです!