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喜屋武の長者の大主
喜屋武集落に伝わる、旧暦八月の十五夜に行われる村あそびの祭りなどで演じられる祝賀の芸能で、町の無形民俗文化財にも指定されています。主な内容は福禄寿の三得を兼備した120余歳の長者の大主が八月十五夜遊びに招かれて、村の守護神である獅子加那志(ししがなし)に子孫繁栄と弥勒世果報(みるくゆがふ)の祝言を述べ、たくさんの子孫たちに芸能を演じさせ、神をもてなし祝い遊ぶというものです。「長者の大主」は県内各地にも伝わっているものがありますが、獅子を村の神として崇める筋書きは他には例が少なく、台詞に類型的なものや冗漫さがなく、演出・構成ともに要を得て無駄がないのが喜屋武の「長者の大主」の特色でもあります。
【特記】無形民俗文化財
【開催場所】南風原町字喜屋武内
【開催時期】旧暦8月15日頃、地元の「十五夜遊び」など