風情ある“絣の里”を散策、歴史とロマンにふれる
琉球王府時代から伝わる、細やかな幾何学模様の風合いで知られる琉球絣。南風原町はその特産地として1977年に「琉球絣の里」宣言をしています。この琉球絣は、日本全国の絣のルーツとしても知られています。14?15世紀頃に、東南アジアから沖縄に伝わった絣は、琉球王国で盛んに織られるようになり、その後、江戸時代の日本へと伝わり、薩摩絣、久留米絣、米沢琉球絣、伊予絣などのルーツとなりました。絣は戦前までは、沖縄各地で作られていましたが、戦後は工房が集まる南風原を中心に織られるものを「琉球絣」とよぶようになりました。なかでも、照屋(てるや)・本部(もとぶ)・喜屋武(きゃん)の3つの集落は絣産業の盛んな地域として栄えてきました。今でも、家々から織り子さんが機を織る音が聞こえてくる風情ある場所です。この3つの集落を結んだ「かすりロード」を地元ガイドの案内で散策する「絣の道まちまーい」に参加してみませんか?絣をめぐるさまざまな逸話や南風原の歴史を辿る絶好の機会です。