初の歯科医として活躍した第1回ブラジル移民
1893年、南風原町津嘉山生まれ。1908年、当時まだ14歳の彼は第1回ブラジル移民として遠くブラジルの地へ渡りました。一緒に移民した2歳年下の儀保蒲太(ぎぼかまた)とは無二の親友でした。山戸は歯科医の奉公人として働き、その後勉学を重ね、日本人移民の中から初の歯科医師となり、現地ブラジルで活躍しました。彼は日系人社会だけでなく、現地の住民らの歯科医療にも貢献し、たくさんの人々から敬愛される人格者でした。惜しくもブラジル移民80周年の前日、1988年6月17日に95歳でその生涯を閉じましたが、その功績は今もなお現地で語り継がれています。