• 町の紹介
  • 町民窓口
  • くらし・健康
  • 子育て・教育
  • スポーツ・学習
  • ふれあい
  • 住まい・産業
  • 町の財政

令和6年度 施政方針 

2024年3月4日

令和6年度 施政方針

 

赤嶺正之南風原町長.jpeg

 

   令和6年第1回南風原町議会定例会の開会にあたり、赤嶺正之町長が施政方針を表明しました。     

令和6年度施政方針.pdf(225KBytes

 

 ※「施政方針」とは、これからの町政運営に向けての基本的な考え方と主な施策を示すものです。 

 


令和6年度 施政方針 目次 

 

1.はじめに

2.ともにつくる黄金南風の平和郷について 

3.みんなで考え、みんなで創るわくわくするまちについて

4.きらきらと輝く人が育つまちについて

5.ちむぐくるでともにつくる福祉と健康のまちについて

6.工夫と連携で産業が躍動するまちについて

7.みどりとまちが調和した安全・安心のまちについて

8.環境と共生する美しく住みよいまちについて

9.健全な行財政運営について

10.予算編成について

11.おわりに

 


 

 令和6年度施政方針

 
 令和6年第1回南風原町議会定例会の開会にあたり、予算案をはじめとする各議案の説明に先立ちまして、私の町政運営に対する所信を申し述べ、町民皆様並びに議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

はじめに

 

 元日に発生した令和6年能登半島地震により、亡くなられた方々に心より哀悼の意を表しますとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧・復興を心より願っています。今後も引き続きできる限りの支援を行ってまいります。
 本町においても、予測できない災害から町民皆様の生命・財産を守るため、防災力を強化し、災害対策にしっかりと取り組む所存であります。
 また、昨今の社会情勢をみますと、原油価格や電気・ガス料金を含む物価高騰等の影響が依然として続いており、町民生活及び地域経済の完全回復には至っていない状況となっています。
 そのため、引き続き町民生活及び地域経済の回復と活性化に向けて取り組んでいきたいと考えております。
 私は町長就任以降、未来へつなぐ「愛・夢・安らぎ」をスローガンに、南風原町総合計画の将来像である「ともにつくる黄金南風の平和郷」の実現と、町民皆様と約束した7つの政策を達成するため、議員並びに町民皆様と力を合わせながら、まちづくりに取り組んでおります。
 具体的には、自治体DXの推進による町民サービスの向上や、将来のための土地利用の見直し、これまで進めてきた平和・教育・文化・福祉・子育て支援等についても、町民皆様の声を聞きながら着実に推進しているところです。
 全国的に人口減少・少子高齢化が急速に進展し、今後を見据えた施策が必要になっています。本町においても様々な施策を検討し、今後も南風原町に「住みたい」「住んで良かった」「ずっと住み続けたい」、そう思っていただけるような魅力あるまちづくりに取り組み、人口を増加させることで「愛・夢・安らぎ」に満ちた賑わいのあるまちを目指します。
 それでは、令和6年度に実施する施策について、その骨子を申し述べます。

【目次へ戻る】

 

■ともにつくる黄金南風の平和郷について 

 

 総合計画の将来像である「ともにつくる黄金南風の平和郷」の実現に向け諸施策を展開します。
 その基本理念の「平和」、「自立」、「共生」については、町民平和の日を中心に、「平和」の尊さを願う町民の心を、国内はもとより世界へ向けて発信する平和なまちづくりに取り組みます。また、新たな時代の中で、「自立」した多様な人々が育ち集う、地域力のあるまちづくり、そして自然との調和、人と人のつながりを大切にした「共生」のまちづくりを目指します。

【目次へ戻る】 

■みんなで考え、みんなで創るわくわくするまちについて

 

 開かれた町政運営を目指し、町広報誌やホームページ、SNS等を活用し、迅速で的確な行政情報の発信に努めます。また、まちメールや町政提案箱、行政懇談会の他、各種委員会への女性委員、公募委員の登用、パブリックコメント制度の活用等により、町民から意見をいただく機会を確保し、町民の町政への参画を促すとともに、町民の声が町政に反映されるよう取り組みます。

 【目次へ戻る】

■きらきらと輝く人が育つまちについて

 

 家庭教育、ふるさと教育、学校教育を通じて、自ら考え、決め、行動できる人づくり、そして人をつなげることでより大きな力が発揮できるよう、人と人のつながりを育む環境づくりを、家庭と学校、地域が一丸となって取り組みます。
 学校教育では、新たに学校運営協議会を設置し、地域との連携・協働により「地域とともにある学校」への転換をはかります。また、これまで取り組んできた児童・生徒の基礎学力の定着と併せて、全ての教科の基礎となる「読解力」の強化に取り組み「確かな学力」向上を図ります。町内小中学校のICT環境を活用し、わかりやすい授業づくりや子どもたちの「主体的・対話的で深い学び」の実現に取り組みます。更に子どもたち一人ひとりの教育的ニーズを踏まえた学びの充実に向けて、医療的ケアが必要な児童生徒が安心して学校生活を送れるよう「医療的ケア看護職員」の配置を行います。 
 幼稚園教育、保育の充実については、保育の必要性と幼児教育の重要性を認識したうえで「南風原町立幼稚園の今後のあり方について」の方針に基づき、教育・保育を一体的に提供できる「認定こども園」の検討や、3歳児の受入れについて具体的に取り組みます。
 学校給食については、児童生徒の健康保持、増進を図り、栄養士による食に関する授業や食育講話を行い、食に関する正しい理解を養います。また、物価高騰における子育て世帯の負担軽減策として、幼稚園・小中学校の給食費を3か月減免します。
 教育施設については、昨年度に引き続き、小中学校体育館のLED照明への切り替えを行い、環境改善と温室効果ガスの削減やコスト削減に取り組み、教育環境の充実に努めます。
 生涯学習を推進するため、中央公民館や文化センターを文化活動や学習活動の拠点として、多くの町民の学び・体験・交流ができる機会の拡充を図ります。また、魅力ある図書館を目指し、電子図書や地域資料等の整備充実、地域と学校が連携・協働できるよう地域学校協働本部(学校応援隊はえばる等)の活用を図ります。
 平和学習・交流・観光関連事業の推進については、沖縄陸軍病院南風原壕群の活用、「子ども平和学習交流事業」による小学生の派遣、「青少年の国際交流」による中学生のカナダへの派遣を実施します。カナダレスブリッジ市とは、令和5年に友好都市締結20周年を迎えたことから、記念事業を実施し、これまでの交流受入れ等への謝意を伝えるとともに、今後の更なる相互交流に繋げます。
 また、「海外子弟移住者研修生受入事業」を実施し、文化交流を図ります。
 スポーツ振興については、黄金森公園施設を活用したスポーツキャンプ等を誘致します。また、町民へ広くスポーツ活動の機会を設け、生涯スポーツ及び競技力向上の推進に取り組みます。

 【目次へ戻る】

■ちむぐくるでともにつくる福祉と健康のまちについて

 新型コロナウイルス感染症対策については、今後も取り巻く動向に注視し、引き続き予防対策を推進します。 また、新型コロナワクチン接種については、令和6年度以降は定期予防接種として実施してまいります。
 令和6年度から令和10年度までの、第3次南風原町地域福祉推進計画による、「ちむぐくるで笑顔あふれる福祉のまち南風原」を目指します。
 新たな取組として、がん患者アピアランスケアに対するウィッグ等購入助成事業を実施します。また、骨髄提供者への環境を整備し、骨髄バンクドナー登録を推進するため、骨髄バンクドナー助成事業を実施します。
 子ども・子育て支援については、物価高騰における子
育て世帯の負担軽減策として、保育所等に通う3歳から5歳児の給食費を3か月減免します。また、本町独自で実施している、高校卒業年齢までのこども医療費助成の現物給付の継続、妊娠時から出産・子育てまで一貫した伴走型相談支援の充実を図るとともに、妊娠出産時の経済的支援に取り組んでまいります。
 町内保育所等に就職した保育士へ10万円を給付する就職一時金等を継続し、保育士確保に努めます。放課後児童健全育成事業における放課後児童クラブは、津嘉山小学校区の受入れ定員を増やします。また、新たに放課後児童クラブにおける児童の入退所管理等の事務を支援するシステムを導入します。
 子どもの貧困対策等については、子育て家庭が社会的に孤立することのないよう、居場所の設置や若年妊産婦の支援を継続します。
  障がい者(児)・高齢者支援については、障がい者支援における新たな取組として、重度障がい者等の就労機会の拡大や、社会参加の促進を目的とした、重度障害者等就労支援特別事業を実施します。
 また、福祉サービスの充実と権利擁護を含む相談支援体制の強化、地域包括ケアシステムの更なる発展を図り、障がいの有無や年齢に関わらず、誰もが地域の一員として、互いに支え合う地域共生社会の実現を目指します。
  町民の健康づくりについては、特定健診の受診率向上に努め、生活習慣病予防に重点を置いた保健活動を強化してまいります。また、一括交付金を活用した学童期における生活習慣病予防健診を継続します。
 国民健康保険事業の運営については、平成30年度の都道府県単位化以降も国保特別会計の赤字が続いており、令和6年度も厳しい国保財政の状況が続くと想定されます。引き続き給付と負担のバランスについて検討を行いながら、沖縄県国民健康保険運営方針に示された市町村の役割をしっかりと担い、県と連携し安定的な運営に向けた取り組みを推進します。

【目次へ戻る】 

■工夫と連携で産業が躍動するまちについて

 

 農農業振興については、農地の有効活用を推進し、農地の保全や土壌改良・地力増強を促進するための土づくり奨励補助を継続します。かぼちゃの増産支援のためのミツバチ巣箱設置、農業経営の安定を図る農作物被害防止事業補助金などを実施し、農業経営基盤強化に努めます。また、町農業委員会の農地利用最適化推進委員、農業関係団体と連携した耕作放棄地や遊休農地の解消、農地の確保・集積を行うとともに、新規畑人支援事業補助金の給付等により、新規就農者等の農業の担い手育成に取り組みます。
 基幹作物であるサトウキビの振興については、病害虫対策、種苗配布や収穫機械利用経費に対する補助等による生産振興を図ります。
 畜産振興については、経営の安定化を図るため、引き続き畜産公害・環境保全対策事業による支援を行うとともに、子牛のブランド化を推進する和牛改良支援事業、家畜伝染病予防事業を活用した支援に取り組みます。
 商工振興については、商品展開力強化支援事業により特産品のブラッシュアップ、販路開拓を町商工会と連携し取り組みます。また、町内中小企業の経営基盤の強化が図られるよう支援し、本町への新たな企業立地の促進・支援を強化、雇用拡大を推進します。
 雇用促進については、女性の活躍を推進するため、デジタル教育と就労まで一貫した支援を行う、地域女性活躍推進事業を実施します。
 伝統工芸産業振興については、振興計画に基づく「後継者育成事業」等を実施し、琉球絣・南風原花織の新規従事者の養成と若者の感性を活かした後継者を育成します。また、各種イベントでのPR活動等、琉球絣事業協同組合と連携して取り組みます。
 観光振興については、町観光協会と連携して観光施策の推進・振興に努めます。また、観光大使の情報発信力を活用、はえるんの県外イベントへの出演等で本町のPR活動を促進します。

 【目次へ戻る】

■みどりとまちが調和した安全・安心のまちについて

 

 都市化や生活スタイルの多様化が進むなか、地域における安全・安心な環境基盤づくりを地域と協働し取り組みます。
 防災体制の強化については、地域防災計画に基づき、町で実施する総合防災訓練の他、各字・自治会の自主防災組織の結成及び活動を支援するとともに、地域・学校等における避難訓練等を推進し、町民皆様の防災意識の向上に努めます。また、災害時の対応については、防災行政無線の再整備による機能強化を図り、町民に対し適切かつ迅速な情報発信に努めます。
 道路事業については、引き続き町道10号線の整備を行います。また、町道16号線の交差点改良及び町道143号線の実施設計を行います。
 街路事業については、引き続き津嘉山中央線(2工区)の整備を行います。 
 公園事業については、引き続き津嘉山公園の整備を進め、黄金森公園においては、町民体育館の建設に向け用地取得とPFIアドバイザリー業務委託を行います。また、公園施設長寿命化計画に基づき、実施設計および改築工事を行います。
 河川関係については、引き続き安里又川の浚渫工事を実施します。
 津嘉山北土地区画整理事業については、那覇市仲井真側の本部公園線の造成工事及び物件補償を中心に事業を進めます。
 下水道事業の汚水整備については、引き続き津嘉山北土地区画整理事業区域内、JA津嘉山支店付近の集落地内と照屋地内の津嘉山第2汚水幹線工事を重点地区として整備し、地方創生汚水処理施設整備事業で本部・喜屋武・照屋3地内の整備も進めます。また、下水道接続の普及活動を強化します。雨水整備では、引き続き照屋地内、大名地内の整備を行います。
 農業集落排水事業については、神里地区汚水処理施設の老朽化に伴う再整備事業の採択に向け業務を進め、各世帯の接続の普及活動についても促進します。
 土地利用関係では、引き続き、南風原南インターチェンジ周辺の照屋地区の区画整理組合設立に向けて、地権者の支援と、津嘉山地区の事業化検討を行います。交通計画については、総合交通戦略の展開方針に基づき、生活道路、通学路における安全対策に取り組みます。
 また、地域公共交通の利便性向上を図るため、高齢者や子どもなど移動困難者の支援として、乗合による効率性と予約による利便性を備えた、オンデマンド交通の実証運行に向けて取り組みます。

 【目次へ戻る】

■環境と共生する美しく住みよいまちについて

 

 住み良い住環境と循環型社会の実現に向け、町民やNPO、企業・事業所等と連携し、ごみの減量化と資源化・再利用を促進します。令和5年度に策定した「第3次南風原町一般廃棄物処理基本計画」に基づき、様々な施策を継続して実施しながら、「南風原町災害廃棄物処理計画」の策定に向け取り組んでまいります。
 ごみの不法投棄等については、巡回パトロールを強化し、立て看板等の設置や関係機関と連携し対策に取り組みます。
 次世代を担う子どもたちへの環境教育の一環として、SDGsの取組や「はえばるエコセンター」を活用した各種環境講座、学校との連携による環境学習支援事業を実施し、環境意識の高揚を図ります。
 町民の生活に密接した悪臭、騒音、水質汚濁、振動等の公害問題については、各関係機関と連携し生活環境の保全に努めます。

 【目次へ戻る】

■健全な行財政運営について

 

 令和5年度に策定した「第五次南風原町行政改革大綱」の「協働によるまちづくりの推進」「組織力の強化と人材育成」「健全で持続可能な行財政経営の推進」の3つの基本方針を柱に「行政改革大綱実施計画」に定めた具体的な取組事項を推進し、行政サービスの更なる向上に努めます。
 また、南風原町DX推進計画を策定し、行政手続きの更なる利便性の向上や業務の効率化を図るなど、自治体DXを推進します。 
 引き続き社会情勢等の状況の変化に柔軟に対応しながら、健全で持続可能な財政運営に努めます。

 【目次へ戻る】

■予算編成について

 

 令和6年度当初予算は、これまで申し上げた施策に重点を置くとともに、第五次南風原町総合計画後期基本計画に掲げたまちづくり目標を推進するため、教育・文化・福祉・子育て支援、都市基盤の整備、産業振興、防災など、幅広い予算編成を行い、一般会計予算総額は17,505,000千円となっております。

 【目次へ戻る】

おわりに

 

 以上、令和6年度の町政運営についての考え方と主要施策の概要などについて述べました。
 予算以外の審議案件として議案13件、また、追加議案として数件提出する予定です。議員各位の慎重なるご審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げます。
 

令和6年3月4日   南風原町長 赤嶺正之

【目次へ戻る】

 

お問い合わせ

企画財政課
電話:098-889-0187