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平成26年第4回定例会 会議録(第3号-2)

2016年8月15日
 平成26年 (2014年) 第4回 南風原町議会 定例会   

第3号-2

12月17日 
 会議録

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○議長 宮城清政君 暫時休憩します。

 休憩(午前1142分)

 再開(午後1時00分)

○議長 宮城清政君 再開します。通告書のとおり順次発言を許します。11番 宮城寛諄議員。

 

〔宮城寛諄議員 登壇〕

 

11番 宮城寛諄君 4点質問したいと思います。1点目は、税金の無駄遣いの政党助成金の廃止をということで質問したいと思います。2014年には、政党助成金320億円、これまで20年間で6,316億円という金が共産党以外の政党に振り分けられています。政治には金がかかるという意味なのか、これまで企業・団体献金が政党を支えるというようなことがありました。その企業・団体献金はいろんな弊害があると、要するに贈収賄の問題がいろいろありまして、企業・団体献金を止めるという話が出まして、それがなくなると政治には金がかかるのにどうするのだとなって出てきたのが、企業・団体献金を止めることを条件に政党助成金の制度が作られてきたわけです。しかし今、企業・団体献金も政党助成金も二重取りしているというのが現状ではないのでしょうか。国民の税金を政党が受け取ることについて町長はどう思われますか。その点を質問したいと思います。(2)に、この二重取りと言える政党助成金は廃止すべきだと思います。その点もお聞きしたいと思います。それから、国会議員が身を切るということでよく議員定数削減を出してきます。そういうことで身を切るのだと言っていますがしかし、議員の定数削減とは民意の削減であり、身を切ることとは意味合いが違うのではないかと思います。身を切ると言うのであれば、政党助成金を廃止すべきではないかと思いますけれども、その点をどうお考えかお聞きしたいと思います。

 2点目に、中央公民館前の県道に照明をということで質問したいと思います。中央公民館前県道の照明について、平成25年3月定例会で大城 毅議員が取り上げておりました。県道拡幅整備を待つ旨の答弁があったと一般質問の通告をしたのですけれども、実際に議事録を見ますと歩行者が多いようであれば調査した上で県に対しても要望していきたいと部長が答弁しています。中央公民館、文化センターなどで行事を行って夕方になる場合、町民が暗い歩道を利用している状況を見ますと、やはり早急の整備が必要ではないかと思いますけれどもいかがでしょうか。

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 それから3点目に、町内一円線の乗合バスをということです。今、週3回ですか、1日2便の福祉バスが運行しています。これは社協がやっているわけですけれども、各字で見ると週に1度しか回って来ないということです。また、ちむぐくる館との往復であり、各字でのバス停が決められていて、そこ以外には停まりません。ですから、その福祉バスとは別の、町内一円をカバーする小型バスを走らせることはできないのかどうか。例えば大名、宮城には路線バスも走っていません。それから、神里、山川、津嘉山、このへんは那覇に行くには便利なのですけれども、役場や中央公民館、文化センターなどに行くには非常に不便だということもありましてそういった一円をカバーするバスを走らせることができないのかその点をお伺いします。

 それから4点目に通学路の安全確保をということで、これまで国場川の整備がずっと続いているのですけれども、当間橋や平原橋の架替工事などがあって北丘小学校校区の子どもたちの通学路が迂回路となって安全面はどうなのか懸念があります。北丘小学校区の交通安全対策は万全なのかどうか、その点をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

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議長 宮城清政君 町長。

 

○町長 城間俊安君 お答えします。1点目の税金無駄遣いの政党助成金廃止をということでありますが、さらに(2)企業・団体献金との二重取りではないか、国会議員が身を切ると言うなら政党助成金を廃止すべきだということでありますが、一括して答弁します。政党助成金は、国が政党に対する助成を行うことにより、政党の政治活動の健全な発達を促進し民主政治の健全な発展に寄与することを目的とした制度であり、その存続や廃止については国レベルにおいて議論すべきものだと思っております。そして、この二重取りを控えるためこの制度が出てきたものだと解しております。さらにまた3点目の身を切ると言うなら政党助成金廃止とありますが、国会議員が身を切るというのは、私は3党合意でありました定数の見直し・削減はやるべきではないかと思っております。と申しますのは、地方の市町村議員においても削減されてきておりますので、国においてもやはり税金を有効に、さらにまた国民の理解を得るためにはむしろ議員とは反対に国会議員の定数を減らすことも議論すべきではないかと思っております。しかしながら、この問題等においては、国が論議すべきもので私たちがどうこうするものではないと思っております。

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 2点目の中央公民館前県道でありますが、これについては、学校現場からも冬になると暗くなるのが早く、公民館の駐車場には照明がありますが、県道は暗くて危険を伴うからぜひ明るくしてもらいたいと以前は県に要望しようという思いでありましたがしかし、この問題等においては山内庸子教育指導主事が子どもたちと一緒になって夕方公民館に足を運ぶ時、また帰る時の先導役をしたとき危険を伴う、やるべきだとありました。私たちは現場の声も十分聞いております。これに対しては、中央公民館は町民が利用しているのですから県に対して要望することも大事ですが、旧社協側から役場へ向かう中央公民館の出入り口については、町民の税金を使ってでも安全管理のためにやるべきだと、県道であっても町民の皆さんは理解なさるのではないかという思いで今回の補正予算に組んであります。これはやはり急を要するものだということで、ぜひやってまいりたいと思っております。残りについては、担当からおのおのお答えさせてもらいたいと思います。

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議長 宮城清政君 副町長。

 

○副町長 国吉真章君 質問事項3点目の町内一円をカバーする乗合バスをという(1)ですが、現在、本町では社会福祉協議会による福祉バスが週に3回運行しております。ご提案の町内一円をカバーするような小型バスの運行については、コミュニティバスを運行している他市町村の状況を見ますと財政的負担が大きいということから厳しいということであります。

 4点目の通学路の安全確保についてであります。現在、工事を行っている平原橋の架替工事の安全対策については、工事箇所入口(大宮工機前)、マンション翔前交差点、北丘児童館前交差点においては、7時から19時まで交通誘導員が配置されており、混雑する時間帯は4人体制で配置されております。工事箇所の入口では、関係者以外の進入をチェックしています。また、当間橋横の明光義塾南風原教室からニライ設備設計間の河川管理道路においては、一般車両を進入禁止として歩行者の通行を優先させております。以上です。

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○議長 宮城清政君 11番 宮城寛諄議員。

 

11番 宮城寛諄君 政党助成金について、まとめというか国レベルで議論すべきものだとおっしゃっていますけれども、そういうことではなくて、町長は政党の政治活動の健全な発展を促すとか、それから国会議員が身を切るというならやはり3党合意である議員の削減とおっしゃっています。そもそも政党助成金は、国民1人当たりにすると250円ぐらいだと言われています。その国民皆から集めた金が320億円なのですけれども、国民はいろんな政党を支持しているわけです。今度の衆議院選挙でもいろんな政党があってその政党がいろいろ活躍をするというようにあるわけですけれども、ところが、税金でその政党助成金を払うということは、自分の希望しない政党にも助成金がいくわけですね。それは憲法で言う結社の自由違反、違憲ではないかという意見もあるぐらいなのです。政府でそうやって決めてやってはいるのですけれども、共産党はその政党助成金は違憲ではないかということもあって受け取らない状況なのです。そもそも政党は、自分たちで作っているのですから、自分たちの党を支援してもらうところに浄財をお願いして寄附をお願いして政党は成り立つというのが本来だと思うのですけれども、今のところ企業献金も受け取り、政党助成金も受け取りということで、自由民主党でも政党助成金が政党運営費の64パーセントを占めている。民主党だったら84パーセントぐらい受け取っている。つまり、ほとんどが政党助成金で成り立っているのですね。国民にお願いしてやっている状況ではない。そういう意味では、本来希望しない政党に金が行って、そういうことをやっている政党助成金を止めるべきではないかと国民のなかにも多くの声が出ていると思うのです。私は廃止すべきだと思うのですけれども、やはり政党の健全な発達を促進しと町長はお考えなのでしょうか。

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議長 宮城清政君 町長。

 

○町長 城間俊安君 この問題等においては、政党助成法が平成6年に公布されて平成7年1月1日から施行され助成を行っているということですが、この要綱というのはやはり国がおおいに検証することも大事だと思います。この検証のなかから、公平さを欠いているのかどうかも含めて議論は国会において、私たち町村長から云々ではなく、やはり国会の場で長年助成されたその賛否については検証も総括して論議をやっていくことが筋だと思っております。先ほど申し上げた、政党の政治活動の健全な発達を促進するための助成金だと思っておりますので、何が相反しているのかどうか論議するのは国会の場だと思っております。

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○議長 宮城清政君 11番 宮城寛諄議員。

 

11番 宮城寛諄君 これを廃止するかどうか、もちろん国会でやらなければ廃止にもならないでしょうけれども、私が聞いているのは町長としてどうですかということです。国民もそのまま存続させるべきだとか廃止すべきだと、こういう声を国民は上げるべきではないですか。国が決めたことは全部国だったら、なんの文句も言えないということになるわけですから、そういうことではなくて、国民として、また市町村議員、県議でも知事でもそのへんの声はやはり上げるべきだと私は思うのです。おかしいのはおかしいというように上げなければ、国会での議論にもならないのではないですか。もちろん、それは国で決めた法律ですから国会でやるべき問題ですよ。けれども、私たち国民はそれに対しておかしいのはおかしいと声を上げるのが普通だと思います。それから、政党の政治活動の健全な運営と言うのであれば、やはり自分たちでそれなりの寄附、浄財を集めてくることが大事だと思うのです。その政党助成金ができる時の国会で、自分たちは個人献金などとてもじゃないが集めきれないという政党もありました。だから企業献金に頼るのだと。けれども、企業献金にはいろんな弊害がある。株主には何の関係もなく企業献金されたり、それはまた株主も了承して企業献金をすれば会社の利益誘導ということで賄賂、贈収賄に当たるわけですから、だから企業・団体献金は止めるべきだとなります。ではどうするか、それは政党が自分たちで事業を起こしたり個人献金を募るのが普通の政党のあり方だと思います。ですから、税金を320億円も振り分けることは止めるべきだと考えます。その点は、首長として、そうでなければ一国民として町長は国でやるべきだということですけれども、なんら意見は持たないのですか、どうでしょう。

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議長 宮城清政君 町長。

 

○町長 城間俊安君 お答えします。政党助成金以前に定数削減が基本だと思っております。国会においては、むしろ定数削減が先だと、475名の衆議院議員がいらっしゃるわけですが、これに対して南風原町においても例えば22名の定数から16名へと約27パーセントから28パーセント削減しています。地方においても議員の定数削減をしながらいろいろな財政健全化に努めてきている状況を鑑みますと、身を切るとは国そのものもそこが基本だと、その基本を全うした以降の問題だと私は思っております。

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○議長 宮城清政君 11番 宮城寛諄議員。

 

11番 宮城寛諄君 地方の南風原でも22から16と、財政健全化のなかでこういうことをやるべきだと言っていますけれども、国会議員1人削ってどれだけの財源再建になりますか。1億は減りますか。320とは、1億だとしても320名分です。例えばの話ですけれども、国会議員をそんなに減らせるのですか。比例代表で80名減らそうかという話は出ています。国会議員1人の歳費は1億ないはずです。80人減らしたって80。違憲だとも言われている320億円を減らしたほうがずっと財政再建になるのです。私はそう思います。国会議員を減らすことは民意を代表する議員を減らすということですから、民意の声をなくしていく方向へいくのではないかと思うのです。財政再建と言うならば、別の方法があるのではないかと思います。ですから、身を切ると言うならば、助成金をなくしていくことがより早道だと思いますけれども、いかがですか。

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議長 宮城清政君 町長。

 

○町長 城間俊安君 私たちも基本において議員を22名から16名へ削減して、これで財政健全化につながったかとありますが、それはそのなかの一部分であります。また職員削減もやってまいりました。いろいろな角度から私たちは方向策を見出して、当時は市町村合併の問題があって、合併する以前に自分たちの財政健全化をするため職員を減らし、自ら身を切って生き残るため合併せず単独でやっていくべきだという決断がありました。そういう面を議員の方々が理解をし、またこれだけ身を削ったことを考えましても、1つを削ったから健全化ではないのです。トータルでありますので、また議員定数の削減もトータルの一部分であるということです。他の視点からも削減すべき無駄を省いていく、これが財政健全化の一部だということです。議員を削ったから全部の削減になるか、それは当然当てはまらない。市町村の定数削減についても一部分であって、国会も定数削減は一部分だと、またその他の無駄を削っていくことが一番大事であると思っております。

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○議長 宮城清政君 11番 宮城寛諄議員。

 

11番 宮城寛諄君 それが全てだと私は言いませんけれども、そのほうがより早めにできると、320浮くわけですから議員の数を減らすよりはずっと早いわけです。要するに、どちらが財政を増加させるにどのほうがいいかと言ったらそうなると思いますよ。しかしながら、国会議員を削減するということは、国民の声を減らす、南風原議会2216に減らすことにしても確かに議員6名分の報酬などは浮いたかもしれません。しかしながら、削られた6名分の町民の声は減った、残りの16名は町民の代表としてがんばっていますけれども、財政削減で比べると議員の数が多かった時のほうがもっともっと町民の声は多く吸い上げられたのではないかと思います。16名でがんばらなければいけないし、自分も町民の代表としてがんばっているつもりです。確かに財政として浮きますけれども、有権者の声を減らされてきたマイナスのほうが大きいとは思います。その点はいかがお考えですか。

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議長 宮城清政君 町長。

 

○町長 城間俊安君 お答えします。まず少ないより多いというのは、やはり基本だと、1人で聞くよりは10人で聞いたほうがいい、それは分かります。また、皆さん方がそれなりの、それ以上にがんばって、不利益を被らないようがんばっていらっしゃいます。22名と16名では、22名のほうが声として大きかったかもしれません。しかしながら、16名のほうが質の高い議員へとつながったのかと、こういうことを考えますと国会でもそのように質が、ご苦労はなさるわけですけれどもそれ以上の効果、中身は生まれてきたものだと思っております。

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○議長 宮城清政君 11番 宮城寛諄議員。

 

11番 宮城寛諄君 平行線なのでこれ以上はいけませんが、ただ、少ないよりは多いほうがいい、今のほうが質は高い云々言っていますけれども、議員の質が高い低いは数の多さではないと思います。それはそれなりの議会改革などいろいろあって、研修などそれは議員が自分のスキルアップのためにいかにがんばるかだと思うのです。議員が多いから少ないから、それで質が高いとか低いとか言うと、これまで22名でがんばってきた議員の皆さんに失礼だと思います。そのへんはもう止めますけれども、しかしながら政党助成金というものは違憲だとの声もあることをぜひ心のどこかに留め置いていて欲しいと思います。それから、こういうことは国レベルにおいて議論する云々ではなくて、やはりそれなりの声は上げるべきだと思います。

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 次に移ります。中央公民館前県道については、今度の補正予算に組まれていると、実際には一般質問する前に議案をもらっているのですが、そこまでの説明を受けていないものですからそれが入っているとは知りませんでした。大城 毅議員の質問のなかで確かに暗いということで町長が自分たち町の予算でできないかどうかと、また部長も県と相談しながら云々、検討するとありましたのでさっそく対処してもらってありがたく思います。ぜひ早めに中央公民館前の照明を付けて欲しいと思います。

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 3点目の町内一円の乗合バスについてお伺いしたいと思います。確かに社協がやっているバスが出ていますけれども、週に3回、午前・午後の1日2回です。各字にしますと週に1便なのですよ。それでカバーできるとは思えませんし、ちむぐくる館で筋肉トレーニングだとかマッサージだとかいろいろあって、社協でやるそこへ行くためのバスですよね。社協のバス運行にもこう書いてあるのです。指定停留所以外では乗降はお断りします。南風原町役場の前で降りることはできないわけです。例えば、山川からとすると、山川公民館、せせらぎ公園、神里、神里のふれあい公園、喜屋武の共同住宅前、喜屋武前道広場、ちむぐくる館となっている。どこからでもそうなのです。第一団地、第二団地、兼本ハイツからとすると、第一病院のところから向こうに行く。各部落から那覇へ行くに、山川でも便利ではあるのです。ところが、役場、中央公民館、文化センターへとなると非常に不便なのです。車をもたない方、70を超えたら免許証を返納してはと勧めているぐらいですから、そういう意味からすれば、コミュニティバスとおっしゃっていますがそういうものが必要ではないか。確かに財政的には大変かもしれません。一度、路線バスが津嘉山の中を通って第一団地、役場までというものがあったのですが、あれも採算が合わないということで廃止されました。ああいう大きなバスでなくても、小さなマイクロバスよりも小さい10何名乗りのバスで町内をぐるぐる回すようなことができないのかどうか、と思うのです。今、豊見城がやっているのはちょっと大きな小型バスですけれども、ああいうものでなくてもっと小さなものでもできないのかどうか。そのへんはどうなのですか。

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○議長 宮城清政君 総務部長。

 

○総務部長 新垣吉紀君 お答えいたします。以前にもこのコミュニティバス関係については答弁させていただいておりますが、やはり議員もご承知のとおり、他市町村の事業を見てみますとすごく財政負担が大きい事業のようです。ではなぜ他の市町村がそれをやっているかと言うと、非常に面積が大きいとか、役所が自治体の中心ではなくちょっと端にあるとかそれなりの理由があるようです。本町を考えてみたときに、10.72平方キロ、そして役場はその中心に位置しています。そういった観点からも、また、あるのがいいのかないのがいいのか、採算を一切度外視した場合にはあるほうがいいのは当然だと思います。しかし、行政というのは優先順位もありますし町民の要望もあります。そういったこと全てトータルで勘案した場合には、このコミュニティバスへの経費は、現時点で優先度からするとそこまで喫緊の課題ではなく、財政的にも負担が大きいということで、費用対効果の面からも厳しい。それから、本町の地理的な要素からしても、他市町村よりはまだ、当然お車をお持ちでない方には不便をおかけしているとは思いますが、現時点での採用は厳しいと考えます。それから、仮に役場への用事でありますと、納税や証明の発行がほとんどです。それにつきましては、本町は唯一、コンビニエンスストアでの各証明の交付、それから納税環境の整備といった面で財政的な投資はしているという認識であります。

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○議長 宮城清政君 11番 宮城寛諄議員。

 

11番 宮城寛諄君 役場は107平米、役場はその中心にある。確かにこじんまりと言いますか中心にまとまっているのでということもあるのでしょう。役場に行くのは確かに納税のこともあるのでしょう。しかしながら、先ほども部長がおっしゃったように車を持たない方が中央公民館、役場、文化センターなどへ行くとき、私は老人会の班長もしているのですけれども、いろいろと町の行事があるとそれに参加しますかという回覧がよくまわるのです。そうしましたら、「車が無いからね」とか、「誰かが乗せてくれるかな」と、そういう話をよく聞くのです。ですから、役員の方が相乗りをしてよく連れて行きますけれども、それでも対応できないこともあるのです。要するに、地域で助け合いながらやることはやっているのですが、なかなか対応できないこともあるのです。今、そういう皆さん方がものすごく多いと私は感じています。特に中央公民館で行事があったり、文化センター、役場もそうです。それから、福祉センター、ちむぐくる館も各字からすれば週に1回しか行かないということであれば、非常に不便を感じているところがあります。そういう面は電車のない地域としては、コミュニティバスの運営などに一括交付金が活用できるかどうか検討されたことはありますか。もしなければ、これからでも検討してやって欲しいと思います。確かに財政がかかると思います。それなりの町民に便宜を図るとか、地域の盛り上げをする、南風原町はあんなに立派な中央公民館ができて催し物も連日のようにやっていますし、そこに町民を集めていく、元気付けていくということではコミュニティバスも必要ではないかと思いますけれども、どうでしょうか。福祉バスは福祉バス、別の観点でのバスですので、ぜひコミュニティバスをと思いますけれども、今一度答弁をお願いします。

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○議長 宮城清政君 総務部長。

 

○総務部長 新垣吉紀君 お答えいたします。一括交付金での事業化については、先ほどの理由から検討もしてございません。ただ、それぞれのイベント、行事につきましては、去った11月1日、2日の「ふるさと博覧会」等でもピストン運行をしていただいて少しでも負担にならないよう考慮して対応しているつもりでございます。議員がおっしゃったように、なんらかのイベントとかそういった単発の活用については、研究する必要はあると思うのですが、定期的定時運行となりますとやはり現時点ではかなり厳しいと言いますか、町民の皆さんの優先順位からしたら喫緊の課題ではないと認識しております。

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○議長 宮城清政君 11番 宮城寛諄議員。

 

11番 宮城寛諄君 「ふるさと博覧会」のピストン運行は、駐車場からの運行ですのでね、そこまでも行けない方もいるわけです。イベントのときには考えてもとのことだったのですが、それはもちろん考えて欲しいのですけれども、イベントがいろいろあるわけですからそういうことも不便を感じているよと一つの例を挙げたのであって、特にイベントだけではなくてそれもものすごく不便を感じています。だからそれ以外にも各字から真ん中に集まる、役場、中央公民館、その地域に集まることが非常に不便を感じているということですので、先ほど一括交付金を検討したことはないとのことですのでぜひ検討して、財政的にどうなのかやって欲しいと希望して終わります。ぜひコミュニティバスを少しでも走らせるようやって欲しいと思います。

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 それでは、4点目の通学路の安全確保についてお伺いしたいと思います。確かに今、工事をしているところでは、警備員の方が交通安全整理をやっていますけれども、それだけでいいのかという感じもします。特に北丘児童館からスイミングスクール前を通るあの道が迂回路となってものすごく混んでいるのですね。子どもたちは歩道から歩いてはいます。確かに河川沿いは歩行者専用で、そこを通る子どもたちもいるのですけれども、スイミングスクール前を通る方も非常に多い。それからあの地域は保育園があったり書道教室があったり、スイミングスクールと、いろいろと出入する所でもありますし、またそこの車が出入りすることもあるのですね。そういう意味から、通学路、そのへんの子どもたちの安全をもう少し考えてくれないか。出入口だけじゃなく真ん中にも警備員を立たせて欲しい。電柱に徐行の注意喚起がされていることも分かります。しかし、子どもたちは走ったりと行動が分からないところもありますので、車を走らせているこちらもものすごくゆっくり走らせることもありますが、子どもたちの通学路安全のために、登下校の安心安全のためにも交通誘導する方を途中に増やしてもいいのではないかと思っています。通告はしていないのだけれども、当間原の国道との交差点も工事が始まっているようなので、そのへんの交通安全の面もあります。それから、国場川の河川工事は、これからずっと、大名、宮城近辺まで続くと思いますので、そのへんの交通安全はぜひ考えて欲しいとお願いして終わりたいと思います。以上で終わります。

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○議長 宮城清政君 暫時休憩します。

 休憩(午後1時44分)

 再開(午後1時54分)

○議長 宮城清政君 再開します。通告書のとおり順次発言を許します。14番 金城好春議員。

 

〔金城好春議員 登壇〕

 

14番 金城好春君 それでは、通告書にしたがいまして大きな項目3点、お伺いします。私たちのまち南風原町へ、プロのサッカーチームがキャンプしに来ます。それを聞いて大変喜んでいるところです。町長が常日頃おっしゃっている、青少年には夢と希望を、名古屋グランパスの南風原町キャンプがまさしくそれに当たると思います。スポーツの振興、青少年の健全育成、さらに南風原町を日本全国に知らしめることにもつながると思います。そこでお伺いします。名古屋グランパスのキャンプ誘致について(1)サッカーJリーグの名古屋グランパスが本町でキャンプを行うと聞いた。キャンプ期間や内容はどうなっていますか。(2)駐車場対策や防犯対策はどうするか。(3)名古屋グランパスのキャンプにタイアップした町の取組も検討しているか。(4)青少年へのサッカー教室も実施するのか。(5)プロサッカーチーム同士のオープン戦も計画しているか。

 2.待機児童解消についてお伺いします

〔金城好春議員より「休憩願います」の声あり〕

○議長 宮城清政君 休憩します。

 休憩(午後1時56分)

 再開(午後1時56分)

○議長 宮城清政君 再開します。

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14番 金城好春君 本12月定例会の一般会計補正予算のなかで県補助金として計上されている児童福祉補助金について問う。安心こども基金事業補助金6,2242,000円、待機児童解消支援交付金1,0372,000円、合計7,2614,000円が計上されている。この予算を使って保育所・保育園を整備した場合、待機児童は何人解消されるか。(2)分園を希望する保育園は何園あるか。(3)認可保育園を増やす計画はあるか。

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 3.幼稚園での5歳児問題を問う。この問題に関しては、昨日も同僚議員お二人から質問がありましたけれども、私も質問いたします。(1)南風原町で学童を利用している5歳児は何人いるか。(2)2015年4月に始まる子ども・子育て支援新制度に伴い、幼稚園児が学童を利用できなくなると新聞報道があった。南風原町はどのように対処するか。(3)認可保育園と5歳児定員増について協議をしたか。以上、3点をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

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○議長 宮城清政君 教育長。

 

○教育長 赤嶺正之君 金城好春議員の質問事項1.名古屋グランパスのキャンプ誘致に関するご質問にお答えいたします。(1)でございます。キャンプ期間は、来年2月9日から17日までの9日間の予定となっています。内容については、2015リーグ戦に向けたチーム戦術の確認と体力づくりだと認識しています。詳細については、今月18日に名古屋グランパスの関係者が来沖しますので、その時点でしか確認はできません。(2)でございますが、キャンプ期間中は、イオン南風原と連携し送迎バスを運行しようと考えています。試合時には、南風原小中学校グラウンドも駐車場にと考えています。防犯につきましては、キャンプ期間中は警備員の配置を考えております。(3)でございますが、実行委員会を立ち上げまして、サッカーに関係している方々だけではなく町民皆で歓迎できるよう盛り上げていきたいと考えております。黄金森公園を訪れる皆さんに、歓迎の意を示すとともに、クリーンアップ作戦、花いっぱい作戦なども実施できるように検討してまいります。(4)でございますが、小学生または中学生を対象にサッカー教室を開催してもらう予定でおります。(5)沖縄県にはFC琉球というチームがありますし、県内でキャンプを予定しているJリーグチームが何チームかあると思いますので、期間が合えば他チームとの練習試合も行うと聞いております。以上でございます。

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議長 宮城清政君 副町長。

 

○副町長 国吉真章君 質問事項2.待機児童解消について(1)からお答えします。今回の増園と分園にあって、みつわ保育園では15名の0歳児を、さんご保育園では30名の0歳児を新たな施設に移す計画であります。それによって本園において定員を増やしてまいりますが、現時点、みつわ保育園で30名、これは先ほどの15名の0歳児と15名の差がありますが、それについては補足で担当から説明させていただきたいと思います。そして、さんご保育園で30名。計60名の定員増を予定しております。(2)についてです。潜在的な待機児童を解消するための方策を検討するなかで、これまで認可保育園に対して分園等の希望調査を行い、さらに各園に出向いてヒアリングも行ってまいりました。その結果、平成27年度において対応可能な園がみつわ保育園とさんご保育園の2園でありました。さらに将来的に可能な園も4園ありました。(3)です。現在、潜在的な待機児童数の分析を行いながら、待機児童解消に向けた各方策を策定中であり、そのなかで認可外保育園の認可化も検討しております。

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 質問事項3.幼稚園児の5歳児問題を問う(1)です。12月1日現在で、津嘉山学童クラブに3人、ドルチェ学童クラブに1人、学童クラブVIVAに4人、計8人であります。(2)です。教育委員会では、平成27年度から学童利用者の受け皿対策として幼稚園での土曜日預かり保育実施に関するアンケート調査を今月8日から行っております。そのニーズ調査結果を踏まえ、実施に向け進めてまいります。(3)です。認可保育園との協議については、担当課長が毎月の園長会に参加し、平成27年度から始まる新制度に向けて情報の共有を続けております。さらに5歳児も含めて各園における定員増についての協力を得ながら、定員増に関するアンケート調査も各園に行ったところです。5歳児も含めた定員増については、次の園長会において再度説明をし協力を得ていく予定であります。以上です。

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議長 宮城清政君 民生部長。

 

○民生部長 金城宏伸君 それでは、2(1)で副町長からありましたように人数が違います。報告します。実際、みつわ保育園が15名の0歳児増です。さんご保育園が30名です。さんご保育園の場合は30名そのまま0歳児が新しくできた所に入ります。みつわ保育園については、15名の増園で大きくしまして、現在0歳児が20名います。新しくできた所に15名を入れまして、今20名いる所が15名になりますので5名減ります。0歳児が使っていた部屋を年齢ごとに分けていきまして、1歳児が6名増、2歳児が6名増、3歳児が5名増、4歳児が3名増、そして5歳児が15名増えます。これを差し引きしますと、今ある元の園と言いますかそこに30名の定員増ということで、さんご保育園の30名を足して60名の定員増を予定しております。以上です。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 順を追って再質問いたします。まずキャンプのことですが、主には陸上競技場を使用すると思います。隣の野球場もその期間は使用するのかどうか、それをまずお伺いしたいと思います。

 

議長 宮城清政君 教育総務課長。

 

○教育総務課長 仲村一夫君 ご質問にお答えします。通常のキャンプの場合は、陸上競技場だけの使用になります。ただ、トレーニングマッチということで練習試合をする場合は、20名程度しか選手は必要ないので、残りが練習する場所がないということで、今、芝人事業の一環で野球場も冬芝を入れている状態でやわらかくしていますので使わせてくれということがありましたので、そのように使えるよう整備をしている状況であります。以上です。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 分かりました。普段は陸上競技場だけで、練習試合があるときは野球場も使わせるということですね。分かりました。先ほど副町長から答弁がございましたけれども、イオン南風原と連携するとのことでしたが、イオン南風原の駐車場を使わせてもらうということでしょうか。

 

議長 宮城清政君 教育総務課長。

 

○教育総務課長 仲村一夫君 お答えします。キャンプが内定した時に、南風原町の陸上競技場駐車場だけでは対応できないだろうとすぐに予測されましたので、イオンの総務課長と調整して、バスを私どものほうでピストン運行するかたちにして駐車場として貸していただけませんかとお願いして、提供していただくことでオッケーをいただいております。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 とてもすばらしいことですね。地元の企業からもこのようにして協力を得られるということは、町も企業も協力して名古屋グランパスをお迎えすることにつながることだと、大変良いことだと思います。

 次の質問にいきます。花いっぱい運動を展開しますとのことですが、この花いっぱいは黄金森公園周辺だけですか。役場周辺も花いっぱいにしますか。

 

議長 宮城清政君 教育総務課長。

 

○教育総務課長 仲村一夫君 陸上競技場に向かうこちらの交差点からの道路にカンナが植えられております。昨年、総務課のほうで植えたと思うのですが、少し枯れたところがございますので補植をしていって、イオン南風原店から陸上競技場へ向かう通りにもプランターを設置して、陸上競技場内でもプランターを設置していこうと計画を立てております。1000鉢程度をボランティアなど募集してできればと考えております。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 では、役場は考えておられないということですか。では、町長にお伺いします。ついでに役場周辺も花で飾ったほうがいいのではないかと思いますが、いかがですか。

 

議長 宮城清政君 町長。

 

○町長 城間俊安君 お答えします。冒頭で実行委員会を立ち上げるとありますので、そのなかで陸上競技場を基本として、町全体、好春議員も以前から南風原町でカンナを植えたほうがいいのではないかというお話がありますので、こういう面では南風原町の各通り会の皆さん方、地域、集落の皆さん方にもお願いをして、名古屋グランパスが見えるから云々ではなく、町全体を花いっぱいの町にしていくことが大事ではないかと思います。陸上競技場の通りそのものも大事でありますが、町全体に波及効果を及ぼすような、これを基本に町としては取組をしていきたい。また各通り会の皆さん方にもお願いをして、集落、各字・自治会の皆さん方にもお願いをして、町全体花いっぱい運動を環境美化の一環としてやることを基本としたいと考えております。基本は、グランパスキャンプ云々以前の問題として進めていきたいと思っております。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 町長のより大きな視点での答弁、恐れ入りました。商工会も前もってプランターにカンナを移植しまして、各6つの通り会に30鉢ずつ配布してございます。今は真冬ですから咲いてはおりませんけれども、2月ごろになれば咲いているかもしれません。

 次の質問にいきます。歓迎の意味をもって横断幕の設置も考えておられるか。それから、幟旗も考えておられるか。私の住んでいる津嘉山のJA津嘉山支店の中にみどり生産部会というものがありますけれども、毎年、盆栽展をやっています。この前の日曜日は、衆議院選挙があるということで、公民館が使えませんので野菜の出荷場で開催したわけですが、経済部のある野菜出荷場の前から公民館入口まで両サイドにずらりと幟がひらめていまして、大変宣伝効果につながったのではないかと感心しました。南風原町のふるさと博覧会でもたくさんの旗が立てられたことがあります。どうでしょうか。

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議長 宮城清政君 町長。

 

○町長 城間俊安君 名古屋グランパスが来ることで、1129日にはお礼を申し上げてきましたので、これに対してはっきり来年2月に見えることは分かります。これに対して町全体で盛り上げていくためには、議員おっしゃるように役場周辺、陸上競技場周辺に幟を立てることによって意識を高揚させることにつながるものだと思っておりますので、ぜひこれは早い時期に予算化して準備していきたいと考えております。来年になってからやるのではなくて、とにかく早い時期にムードを盛り上げるようこういう意識高揚のためにも進めていきたいと申し上げておきたいと思います。

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議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 インターネットを覗いたのですが、応援歌もあるようですね。これを準備してもらって、歓迎セレモニーあるいは練習試合があるときに流したりすることはできないものかどうかお伺いしたいと思います。

 

議長 宮城清政君 教育総務課長。

 

○教育総務課長 仲村一夫君 お答えいたします。大変参考になりました。私も町長のお供をして試合を見に行ったのですが、応援歌までは頭が回りませんでした。明後日の18日にマネージャーたちがいらっしゃいますので、そういった提供ができるのかどうか含めて確認していきたいと思います。可能であれば練習中などそういうときにも流せるように手配していきたいと思います。明日の午後いらっしゃることになっております。訂正いたします。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 勝議員もサインももらってとのことでしたが、サイン会もできればやっていただきたいのですが、どうなのでしょうかね。

 

議長 宮城清政君 教育総務課長。

 

○教育総務課長 仲村一夫君 お答えいたします。前回、9月に統括マネージャーがいらっしゃった時に、サッカー教室だけはぜひ開いてくださいと、これだけはこちらの条件として提示しましたらそれは快くオッケーをいただいております。選手の対応もやはり練習が終わったあと、バスに乗る間の何分間かはサイン会のようなものを設けるとおっしゃっていましたので、それも明日また確認していきたいと思います。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 よろしくお願いします。では、最後に大事なことと言いますか、プロ野球がオープン戦をする場合、那覇の球場、沖縄市営球場、高校の野球選手権の時にも入場料を取ります。今回、名古屋グランパスが南風原町に来た時、もしオープン戦が叶う場合、入場料も取るのかお伺いします。

 

議長 宮城清政君 教育総務課長。

 

○教育総務課長 仲村一夫君 お答えいたします。プロ野球と違いまして、お互いキャンプをしている段階で選手の交代などもそれほどルールにのっとらない多い人数を使ったりしますので、料金についてはおそらく、これも明日の確認なのですが、料金は取らないというように伺っております。以上です。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 キャンプ誘致については終わります。続きまして、待機児童解消についてお伺いします。2園の増園と分園によって60名定員増を目指しているとのことですが、来年何月に完成するのでしょうか。

 

議長 宮城清政君 民生部長。

 

○民生部長 金城宏伸君 お答えします。みつわ保育園とさんご保育園の2園でございますが、今回の補正予算で計上していますので、明後日可決したところでスタートとなります。予定としては6カ月以上かかるとのことですので、4月1日はまず難しいです。早くとも7月、8月になると考えております。

 

○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 来年の7月、8月ごろになるのではないかとのことですが、その間にもアパートや住宅がどんどんでき、津嘉山の区画整理区域内には建築中のアパートがございます。そういうことで人口増あるいは子どもがどんどん増えてくるのではないかと思いますけれども、このさんご保育園とみつわ保育園の増築、分園が出来上がりまして、この60名定員増員をしたとして、予測としてその後は何名ぐらいの待機児童がいるのかどうかお伺いしたいと思います。

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議長 宮城清政君 民生部長。

 

○民生部長 金城宏伸君 お答えします。平成27年については、今ちょうど募集しているところでまだはっきり分かりませんので、今年11月末の数字で推計しますと0歳児が48名待機です。1歳児が31名、2歳児が10名、3歳児4名、4歳児2名ですので、合計で95名おります。先ほどお話したように、すぐには難しいと思うのですが、60名は入れるということです。仮に幼稚園に5歳児が何名か行けば、その分4歳児を増やすとかそういうこともできるのかというところで、取り敢えずは申込をした人たちの年齢、幼稚園に入る部分、あるいは弾力化で何名入れられるか、これは保母数と園児の年齢によって違いますので今のところきちんとはめられるかどうか分かりませんけれども、去年の4月時点で40何名でしたので定員を増やしながら待機児童をなるべく減らすよう努力したいと思っております。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 正確な数字は調査しなければ分からないとのことで、取り敢えず努力するとのことでしたのでよろしくお願いします。

 認可保育園を増やす計画について、検討中との答弁なのですが、いろいろ条件があると思います。それをクリアすれば認可保育園にすると解してよろしいのかどうか。

 

議長 宮城清政君 民生部長。

 

○民生部長 金城宏伸君 お答えします。現在、子ども・子育ての計画を作っている状態です。来年3月で答申を受けて正式な計画書になります。ですから、まだ確定ではないものですから、ちょっと言いがたい部分がございます。そのなかで平成27年、平成28年の幼稚園の方向性あるいは小規模保育事業といろいろありますのでそれらがどこまでできるのかということを考えながら、平成28年程度に認可が必要なのかということで検討しているところです。まだこれは答申もしていない案ですので、そのように検討しているということでお答えします。

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○議長 宮城清政君 14番 金城好春議員。

 

14番 金城好春君 南風原町は元気なまちで青少年も多い、子どももどんどん増え続けていますけれども、いつもこの待機児童問題には頭が悩まされるわけですが、早めに取り組んでいただいて、待機児童をなくすよう要望して質問を終わります。

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○議長 宮城清政君 休憩します。

 休憩(午後2時30分)

 再開(午後2時30分)

○議長 宮城清政君 再開します。通告書のとおり順次発言を許します。12番 上原喜代子議員。

 

〔上原喜代子議員 登壇〕

 

12番 上原喜代子さん 2日目の一般質問、最後の番となりました。皆さん大変お疲れだと思いますが、最後までよろしくお願いします。

 それでは、質問に移りたいと思います。全国学力学習状況調査において、沖縄県の小学校の国語・算数の総合成績が、最下位から算数Aが全国6位と大変喜ばしい結果にあると報道があります。本町においても、全教科で県平均を上回り、算数Aでは年生で約25パーセントの児童が満点、約半分の生徒が高回答率、88パーセントの好成績であったと町政一般報告でも報告されております。ここには、先生方の底上げに対する努力が大きく効果を出したのではないかと理解するものです。中学校においても県平均を上回っているとのことですので、小学校で学ぶことの基礎が整い、学ぶ楽しさが整っていけばさらに大きく成長していけるのではないかと期待しております。ということも皆踏まえて、この通告書にしたがいまして一般質問したいと思います。1.授業力向上に対する取組を問う(1)平成25年、平成26年度において、教員が先進地の学校現場を視察しております。研修から得たことは、授業等でどのように反映または改善されているのでしょうか。(2)授業力向上のためどの先進地の方式を本町に取り入れたのでしょうか。(3)調査研修をとおし本町の学力向上に向けた最大の課題は何があると考えられるのでしょうか。(4)先進地と比較して、本町の予算は十分と考えられるでしょうか。(5)学力向上と称した指導改善においての結果重視は、子どもたちにどのような変化をもたらしているのでしょうか。

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 2.不登校の状況と対応を問うであります。(1)不登校の児童生徒の推移は、小中学校ともどうなっていますでしょうか。(2)不登校の児童生徒の推移は、学力向上との因果関係もあるのでしょうか。(3)不登校の結果として、本町の進路なき卒業(未進学・未就職など)はどのように推移しているのでしょうか。(4)沖縄県子ども・若者総合相談センター(仮称)が開所されていますが、不登校問題解決のため本町の教育委員会や学校等々も連携をしているのでしょうか。以上2点、お伺いします。よろしくお願いします。

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議長 宮城清政君 教育長。

 

○教育長 赤嶺正之君 上原喜代子議員の1.授業力向上に対する取組を問うのご質問にお答えします。(1)でございますが、視察研修を終えた夏休み期間中に幼小中の職員全員を対象に視察研修報告会を実施しております。そこで視察から得たことを全員に報告し共有しています。また、視察団員で話合い、視察で得たことをそろえる実践として2学期以降の教育活動のなかで実践していくことを提案し、各学校で実践してもらっています。年度末には、次年度以降も継続して実践するか検証もいたしております。(2)でございます。本町よりも優れた実践を行っている県の情報を収集して視察訪問を決定していますので、毎回得られるものが多く、それぞれの県の良さを取り入れております。どの先進地のものをではなく、それぞれの良い部分を南風原町の教育実践に取り入れております。(3)課題といたしましては、一言で言いますと家庭や地域の教育力であると考えております。全国学力学習状況調査では、学力調査だけではなく生活面の調査も併せて行っております。本町の学力テストの結果はかなり向上し、小学校は全国平均を上回る教科もありましたが、親子の会話、手伝い、家族と夕食、地域行事への参加、自己肯定観等は全国よりも低い状況でございます。中学生では、県よりも低いこともございます。家庭や地域の教育力を上げ、学校と連携し知徳体をバランス良く育てていきたいと考えております。(4)先進地の予算に関しましては、調査の対象にしておりませんでした。しかしながら、施設面を見ますと南風原町はかなり充実しておりました。今年度の視察地では、教室に電子黒板はなく、校舎も築40年を超えておりました。現段階では改築の見込みはないということでございました。図書室の本も古いものが多く、本町はその点では恵まれていると感じております。(5)本町の学力向上の取組は、テストの点数・順位だけを重視するものでありません。各校においてテストの結果を問題ごとに分析し自校の子どもたちの良さと課題を見つけ、良さをさらに伸ばし、課題についてはその対応策を教師が皆で共有し決め細やかな指導、分かる授業づくり、授業改善に生かしております。その結果、子どもたちは分かる喜び、できる喜び、達成感を味わうことができ向上心を持って努力する意欲が高まってきております。

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 質問事項2.不登校の状況と対応を問うのご質問にお答えします。(1)でございますが、不登校の状況につきましては、30日以上欠席者、いわゆる不登校の生徒は、小学校では平成22年度11名、平成23年度10名、平成24年度11名、平成25年度11名、平成26年度11月現在で3名でございます。今年度は減少いたしております。今年度の3名中名は心因性となっています。中学校では、平成22年度37名、平成23年度30名、平成24年度37名、平成25年度31名、平成26年度23名で、昨年度より減少傾向にあります。今年度の23名中14名は心因性、7名は怠学となっております。(2)でございますが、学力向上との因果関係でございます。具体的データで説明はできませんが、因果関係は考えにくいと思います。不登校の原因の多くは、家庭の状況、友人関係、健康面、遊び・非行等いろいろありますが、学力向上の取組が原因とは考えにくいと思います。ただ、不登校になり学習面で遅れて欠席後登校しても授業についていけなくてますます休みがちになるようなことはございます。(3)でございます。不登校生徒の進路なき卒業の推移につきましては、平成24年度は不登校生徒11人中3人が進学、3人が就職、5人が未定。この5人は怠学となっております。平成25年度は不登校生徒21人中12人が進学、2人が就職、7人が未定。未定のうち2人が心因性、5人が怠学となっております。平成24年度で進路が決まった生徒は54.5パーセント、平成25年度で進路が決まった生徒は66.7パーセントとなっております。(4)でございますが、沖縄県子ども・若者総合相談センターに関するご質問でございますが、現在、沖縄県子ども・若者相談センターとの連携は取っておりません。以上でございます。

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん それでは、再質問をさせていただきます。平成25年度、先ほどの研修から得たことを授業でどれだけ反映しているかに関しては、2学期以降に教育活動のなかで実践しているとの答弁がございました。平成25年度は茨城県つくば市の学校で研修、平成26年度は秋田県大仙市で幼小中学校での研修を行っていますが、両方の良いところを取り入れるのはもちろんですが、実際に本町に取り入れて実践している内容をお伺いします。

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議長 宮城清政君 教育指導主事。

 

○教育指導主事 山内庸子さん お答えします。昨年度、研修を終わってからそろえる実践として提案しましたのが2つあります。「めあて」と「まとめの工夫」としまして、黒板に「めあて」を書くのですが、「めあて」は赤色の色鉛筆で囲みます。それから「まとめ」は青色の色鉛筆で囲みます。ノートの書き方なのですけれども、そういうことをそこから学んで町全体で実践していこうと今実際に実践されています。そしてもう1つが、講師間交流の活性化です。例えば小学校でも外国語活動を行っていますが、小学校の外国語授業の様子と中学校の様子、お互い連携をして中学校の先生が小学校の授業を見て、またそれに対して指導・助言をする。小学校の外国語活動の先生も折に触れ中学校をそんなに何回も見れませんが拝見してそれに対して学んでいくことがあるというものです。それから算数に関しても、今年度は特に小学校の算数の授業、中学校の数学の指導教科の先生が見学に来ます。それに対して小学校ではこういうふうに授業をしているのだなと、小学校の段階でここまで押さえているのだなということを確認して中学校の授業につなげるというものです。今まではぷっつり切れていたものがスムーズにつながるような、授業展開が行えるような工夫をしています。今年度は秋田に行きましたけれども、秋田では似たようなところですが「めあて」から「まとめ」まで45分でしっかりきちんと終わる。中学校も50分内できちっと「まとめ」まで終わってさらに復習問題までできると、そういうところを本町でも取り入れていこうとしています。それから、聞く態度が大変素晴らしかったです。発表者に向くとか先生に向くとか友だちの発表を聞くとか、本町でもかなりいいのですが、さらに取り入れていこうというところで提案しました。それからもう1つ、秋田では生徒が発表するとそれに対して教師から賞賛の言葉が出ます。必ずその内容を1つ褒めてあげるのです。間違った解答をしていても、何か1つ褒めてその発表した子が自分でやったという気持ちで席に戻るのですね。それから、他の面でもそうです。掃除をしていても何をしていても「ありがとう」とか「よくやっているね」とかそういう当たり前のことだからと見過ごさずに何か認めて伸ばしている。そういうところを私たちは見てきましたので、本町でもそういうことを2学期以降やっていこうということで、そのようなことを展開しています。以上です。

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議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん ただいまの答弁を聞いて大変良いことだと感じました。やはりつながりをぷつんと切るのではなくて、学びのところでもどういうふうにして押さえているか小中学校で連携を取ることは、大変良いことだと思います。前から小学校は小学校、中学校は中学校ということがあるのではないかと懸念していたものですから、それがないことは効果が出るのではないかと感じております。外国語とか算数とか交流があるとおっしゃっていました。各学校で年間をとおして、やはり方針があってそれにしたがっていく、こなしていくような研修なのか、それとも先生方が自主的に、この先生にはこういう得意分野があるからここのところで研修をさせたほうがいいのではないかというような部分があるのか。本人がそれを望むのだったらどうなのかということはあるのですが、やはり皆さん専門分野があると思うのです。そこの専門分野での自主的な研修というものはあるのでしょうかお伺いします。

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○議長 宮城清政君 教育指導主事。

 

○教育指導主事 山内庸子さん ただいまの質問にお答えします。学校では、どの学校も校内の研修テーマを持っています。それぞれの校内の研修テーマに沿って、一つになって同じテーマで、教科は違ったとしても、また中学校では教科がそれぞれ違うのですけれども、一つのテーマに向かって取り組んでいきます。そのなかでもこのテーマだけの研修ではなくて、先ほどもありましたが得意分野を伸ばすための自主的な研修もそれぞれが夏休み等、外部の研修機関に参加しましてそれでそれぞれ自分の力をつけていく、そのような研修も行っています。両面あるということですね。

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 両面あるというただいまの答弁でした。私がなぜ自主的な研修と申し上げたかと言いますと、その先生の個性が光れば自ずと授業にもそれが反映されるのではないかと思ったものですから、テーマを決めてそれをこなすのもいいのですがやはり先生の持っている能力を専門分野で磨いていけば、さらにそれが授業に加わるのではないかと思いましてこの質問をいたしました。両面だということで良いことだと考えております。今後研修を予定している地域があると思うのですが、どこの地域を予定しているのでしょうかお伺いします。

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○議長 宮城清政君 教育長。

 

○教育長 赤嶺正之君 これまで先進地の視察といいまして全国学力学習調査上位の県を視察してまいりました。今6県ほどですか。去年は秋田県に行きましたけれども、秋田県に研修へ行かれた先生方はもう少し秋田県を見てみたいというようなお話が報告会のなかでございまして、それを今検討しております。再来年につきましては、各先生方とも調整しながら決めていきますけれども、取り敢えず来年までは秋田県を視察したいということです。来年は家庭の教育力と言いますか、家庭の状況も勉強したいということで、PTAにも一緒に研修へ行っていただけないかどうか、もちろん皆さんはPTAの予算でございますけれども、そのあたりも話を進めていると言いますか声かけをしている状況でございます。

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 先生方からは秋田県を見てみたいとあったようで、また家庭の状況なども勉強したいということがあったとのことですが、私も秋田県に大変興味があります。それで(2)に移るのですが、学力向上のためにどの先進地域の方式をということでそれぞれの良いところを取ってとありましたけれども、秋田式というのでは課題追求型と探求型授業とあって、それをやったことで応用力が身について学力テストでも自分で考え、解き、工夫をするという良い結果につながっているという評価があります。昨年、教育関係者が2,000人も超えてその地域を視察研修したということは、本当に大変興味深いところでありますが、そのなかにおいて県は秋田県と人事交流をしているとのことであります。本町のほうでもそういう計画があるのかどうかお伺いします。 

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○議長 宮城清政君 教育部長。

 

○教育部長 新垣好彦君 秋田県の先生と本町とで人事交流ができないかということでございましたが、本町としては現在のところ計画はございません。今、島尻地区に秋田からの先生がいらしている等の部分につきまして活用するかたちができるものだと思っています。そういうことで本町では今のところ人事交流がないということでお答えいたします。

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 人事交流は、本町では今のところ計画はないとの答弁だったのですが、学校同士の人事交流がなければ、せめて秋田の教師による講演会とかそういうものを中央公民館等で開催してもいいのではないかと私は感じたのです。先に家庭力というお話もあったものですから、そういうことが町民の刺激になるのではないかと感じました。小学年生の孫が朝学校へ行って、いろんな話のなかで出たものだと思いますが、秋田ではお母さんたちが勉強しなさい勉強しなさいとは言わないと、けれども皆成績が良いんだってみたいなことを私に言うものですから、私は勉強しなさいと言ったことはないけどと思いながらも「そうなの、すごいんだね」というような、学力向上の実践発表会のなかだったものですからひそひそ話で終わったのですが、もし本当にそうであるならば、やはり父兄としてもこういう刺激は受けたほうがいいのではないかと思うのです。こういう講演会等も計画がないのかどうかお伺いします。

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○議長 宮城清政君 教育長。

 

○教育長 赤嶺正之君 お答えいたします。確かに秋田県から教職員を招聘しての講演会というものは、県の教育庁、あるいは島尻教育研究所あたりが実際行っておりまして、その都度、島尻地区の各先生方がその講演を聴いているわけです。先生方の研修というのは、結構機会は多いのです。けれども、議員ご指摘のとおり家庭に関する講演と申しますか、確かに少ないですね。そのあたりは島尻地区でもちょっと私も記憶がないのですけれども、今後、本町としてもできる方向で、あるいは青少協なり学力向上推進協議会の事業としてでもいいですから何とか実施できる方向で今後検討してまいりたいと考えております。 

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん ぜひ実施できる方向で検討していただきたいと思います。地域力、家庭力、学校の先生方という連携が取れないと学力向上にはつながらないと思いますので、そこまで子どもたちが言うぐらいであれば、やはり町民としても聞いてみたいと、どういう方向で子どもたちを伸ばしているのか大変興味がありますのでぜひ検討していただきたいと思います。

(3)に入りたいと思いますが、課題は何があるかという質問だったのですが、やはりここでも家庭や地域の教育力とおっしゃっています。もちろんそうだろうという部分は感じるのですが、県に秋田県の教師がいらして沖縄の子どもたちを見たときに授業になったら沖縄の子どもたちはシャイであるという評価があるそうなのです。だから、本町の子どもたちもそのシャイな部分が課題の一つとして挙げられるのかなと思ったものですから、課題は何かと質問したのです。そこはどうなのでしょうか。その部分が課題だと思われますか。

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○議長 宮城清政君 教育指導主事。

 

○教育指導主事 山内庸子さん お答えします。秋田県の子どもたちは、確かに発表力はあると思いました。この発表力がなぜついているかと思ったら、やはり教師の賞賛が大きいかと思いました。間違っていても堂々と発表する。大きな声で発表ができる。それから、聞く側の態度が良いですね。聞く側の態度が良いので発表している人も堂々と発表ができます。そして全然やじったりしません。こちらからしたら、この答えはとんでもなく間違っていると思っても静かに聞いてあげている。発表が終わってからそれに対しての意見を言っています。そのへんの違いがあるかと思います。沖縄の子どもたちは、間違うんじゃないかな、間違っていないかな、そういうところで自信を持って発表ができないと思います。発表している途中で誰かがやじってしまうと、なおさら発表ができない。それから南風原町の子どもたちは学力が高くて、実は発表内容は良いのです。良いのですが、声が小さい、人に聞こえない、という部分があるので、やはり自己肯定観が低いという結果が出ていましたけれども、そのへんで自分に自信を持てばもっと大きな声で堂々と発表ができるのではないかと思います。以上です。 

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 自己肯定観が低いという答弁をいただきました。去った1130日に学習発表会が新しい企画で行われておりましたが、取り組みとして学年別クラス別で一堂に舞台へ子どもたちを上げるのではなく、距離感もなく間近に子どもたちを見ることができて、大変伸び伸びとしていたなと感じました。年生のクラスでは、1号車、2号車と呼び合って読書感想画の発表があったのですが、自分の絵を見せながら自分がどこを工夫したかの発表だったのですけれども、先ほど主事もおっしゃっていたように声の大きい小さいはやはりありました。けれども、自分の描いたものに対して、自分はこのバックを明るくしたかったからこの色を塗ったのだとか、風が向かってくる状態を描きたかったのだとか、年生とも思えないぐらい自分の絵をちゃんと評価して発表したことは、研修の効果が出ているのではないかととても感じて、これからもぜひこのように取り組んでいただけたら親としても子どもの成長を間近に見ることができて嬉しいと感じました。シャイの一言で片付けずに、声が大きい小さいは出し方がありますからそれはなんとも言えないのですが、堂々と発表できる部分の継続をしていただきたいと思うのですが、これからも発表会はそういう形式になるのでしょうかどうなのでしょうか。 

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○議長 宮城清政君 教育部長。

 

○教育部長 新垣好彦君 ただいまの上原議員ご質問の学習発表会の形態について、ご説明は南風原小学校の学習発表会のことをおっしゃっていると思います。体育館に全校生徒を集合させて各学年で発表する方式が発表の仕方でした。小学校3校とも、そういう集合して各の学年で舞台発表をするというようなかたちです。今年から南風原小学校は、各学級で発表する形態になりました。教育委員会も授業参観に行きました。なかには廊下で学年の児童が集まってやるということで少し狭い、そしてそこに保護者が参観をするというかたちで少し窮屈なところもあるかと見ましたが、おのおの身近にと言いますか、目の前で児童の発表を見ることができる、子どもの仕草等もじかに見られるようなかたちで、小学校の取組としても良いところもあったと思います。その取組については、おのおの学校の方針で行われますので、次回の学習発表会についても今回の状況を振り返ってどのようにするかはまた学校で行うと考えております。また、こちらとしても継続するというようなことまでは聞いてございません。各学校の独自性で学習発表会に取り組んでいけるものだと考えております。 

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 学校独自の取組だと答弁をいただきました。もちろん、混雑した部分はありましたが、整理整頓していけば良い方向にいくのではないかという部分もありますので、もうちょっと見てみたいと思います。ぜひ検討をよろしくお願いいたします。

 (4)に移ります。教育予算は十分でしょうかと質問をしましたが、教育予算とはハード面は含めず私は質問いたしました。図書室も先進地は古い本が多くて本町はその点恵まれているといった、全体的に良いというおっしゃり方だったのですが、新聞で出ています2009年度から3年連続で小学校1人当たりの教育費が614,000円の最下位だということで、中学校でも2009年から46位、43位、41位の75万であまり良いとは言えない状況にあります。それに比べて全国学力テストトップの秋田県においては、2011年度1人当たり小学校教育費が94万で全国5位、中学校で130万とまたこれも全国で5位。この件に関しては、子どもの減少率とも関係があるのではないかという見解も示されていますが、教育環境の充実で捉えたときに、本町のソフト面は今のままで十分なのか。例えば楽器もいろいろあります。そういう部分で皆充実していると現場の先生方は捉えているのかどうなのか。もし不足の部分があるのでしたら、どこにその不足の部分があると考えていらっしゃるのでしょうかお伺いします。

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議長 宮城清政君 教育部長。

 

○教育部長 新垣好彦君 先進地と比較しての本町の教育予算という視点でのご質問でございます。総体的な予算で比較をしてみました。総体的な予算と言いますと、南風原町の一般会計に占める教育費の割合、それから財政の一般会計に占める割合という視点で、そこには先ほどあったハード面、ソフト面が入っているか資料では分かりませんでしたが、平成16年度から平成25年度までの一般会計予算の項目で比較をしてみました。教育費におけるところで、高い年度で12.8パーセント、昨年度は7.7パーセント、その前が9.0パーセント10パーセント弱というかたちです。それから、南風原町の平成25年度予算で同じように出してみましたら、教育費の割合が12.6パーセントという支出科目別にした資料ではそう出ています。単純に一般会計で財政規模等の教育費のパーセントを出すとそんなに低くはないのではないかという感じを受けました。平成26年度の一般会計の教育費の割合は、南風原町は12.7パーセントですので、その12パーセント台を推移しています。予算的には良いのではないかと思っています。

 それから、子どもの教育環境という視点でございました。教育環境にはハード面、ソフト面がありますが、ソフト面では十分なのかというようなご質問です。全体的な学校の支援、人的対応だったり子どもたちが使う学校関係の管理の部分の予算であったり、教育振興の予算であったりというようなことがございます。それにつきましても、予算編成のときには、学校から要望がありましたらというように要求を出してもらっています。そういうことで、教育委員会、町としても要求があったものに満額と言いますか100パーセントかについては、予算の全体的バランスもございますので調整をかけてやってございます。学校から上がってくる分に関しては、教育委員会としても要求に応えるようにこれまでも対処してまいっております。

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 12.6パーセント、12.7パーセントの推移でソフト面においては十分ではないか、要求には応えているとの答弁であったのですが、この数字が良いと言うのか悪いと言うのかに関しては私もなんとも言えないのですが、この件に関しては次の不登校のところでまたもう一度お聞きします。この件はここで留めておきたいと思います。

 (5)に入りたいと思います。結果重視がどうなったかの質問をいたしました。子どもたちが分かる喜び、できる喜び、達成感を味わう取組をして、順位だけを重視していない、点数だけを重視していないという答弁もありました。全体の平均を上げるというのが、上層対策だけでは限度があって、無回答や正答率が30パーセント未満層の減少に対する先生方の努力も理解するのですが、そのために学校支援の増加もあってありがたいと思う一方、これに対して子どもたちの反応はどうなのか気になりました。特に中学生の場合は、素直に受け取れない、学級支援員がいて足りないところを指導するとなった場合に素直にいてくるのかと思ったものですから、このことに関しては中学生も素直に受け止めているのかいかがでしょうか。

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○議長 宮城清政君 教育指導主事。

 

○教育指導主事 山内庸子さん 難しいのですが、本人の気持ちまでちゃんと確認はできていませんが、やはり子どもたちは分かろうという意識は持っています。ですから、誰かがそばにいて教えてくれることを私たちが中学生だった頃の中学生に比べたらそういう抵抗感は少ないかと感じています。また、支援の先生方、担任の先生方もかかわり方が非常に上手だと、本人のプライドを傷つけないようなかかわり方をしていますので、そのへんは非常に上手かと思います。それから、一般の子どもたちも夏休みとか補習事業だったりテストの前の、南風原町もネーミングしていました自主的なものですが補習授業をしたら本当に視聴覚教室が一杯になるくらい入っています。それで先生方のほうが逆に対応に追われているというような、子どもたちの要求に先生方が対応で追われているという状況もあって、無理やり残ってさせている感はあまりありません。小学校のほうは、補習授業が月曜日が5校時だったらその5校時が終わって30分間というのを定期的にやっているようです。それからある小学校は、朝の自習時間をフリーの先生、担任を持っていない先生方もその学年に来て、5問くらい解いたあと、まる付けを皆でやって、よくできたねと、そこで賞賛をする。自分の担任以外の先生からも褒められることでやる気が湧いているというような状況を学校は子どもたちが嫌にならないよう工夫をしながら補習なり自習なりをさせている取組が見られます。以上です。

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん きめ細かな指導や分かる授業づくりをしていると、まとめればそういうことだっただろうと思います。この件に関しても次の不登校のところでもう一度お伺いしたいと思いますので、これはこのへんで留めておきます。

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 2番目に移ります。不登校児童の推移はと質問いたしましたら、減少傾向にあるとした答弁ではありましたけれども、中学校で昨年度23名中14名が心因性で7名は怠学となっていると答弁がありました。この怠学のなかには発達障がいも含まれているのでしょうかお伺いします。

 

○議長 宮城清政君 教育部長。

 

○教育部長 新垣好彦君 お答えいたします。今年度は23名の不登校がいる、そのなかの怠学のなかに発達障がいは含まれていないということでございます。

 

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 発達障がいは含まれていないでいいのですか。

 

○議長 宮城清政君 教育部長。

 

○教育部長 新垣好彦君 すみません。先ほど、いないと表現をしましたが、この7名につきましては、専門医の診断を受けてはいませんのでそのなかにその子がいるかいないかは今のところ把握はしておりません。

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 発達障がいが含まれているかいないか把握していないと答弁をいただきました。私は平成24年度の教育事務点検評価報告書に目をとおしましたら、小学校も中学校も登校渋りや不登校の生徒はやや安定していると、けれども、登校渋りや不登校の生徒のなかには特別な支援が必要な形態があって、指導を要する児童が低学年に多く見受けられると報告されていました。先ほどあった小学生はだいぶ少なくなっているものですから、これはだいぶ改善されて低学年も少なくなっている現状にあると理解していいのですよね。そうであるならば、私は前にも中1ギャップで質問をしたことがあるのですが、中1ギャップは減少の傾向にあるのでしょうか。 

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議長 宮城清政君 教育長。

 

○教育長 赤嶺正之君 ただいまのご質問にお答えいたします。先ほど部長からございましたように、発達障がいに関しましてはやはり臨床心理士の専門的判断でこの子は発達障がいですよ、ですから不登校になるんですよというような判断がつくわけですけれども、この7名に関しましてはまだ診断を受けていないということで発達障がいかどうかの判断ができないという部長の答弁でございます。小学生に関しましては、不登校の子どもさん方のなか就学指導委員会で指導を受けた子どもさんも何名かいます。そういうことで、こころの教室相談員あるいは教育相談員、そういった先生方が毎日相談に乗りながら登校支援をしていくというようなことで不登校が減少してきたと私は見ているわけです。ご質問の中ギャップですけれども、この子がどういった原因で不登校になっているのか、中学校年生の子がどういった要因で不登校になっているのか、それなりに教育相談の先生方は分析していると思いますけれども、そのあたり原因が中ギャップなのか家庭にあるのか、まだ教育委員会では摑み切れていないのが現実でございます。そういうことで答弁になったかどうか、現段階ではそういった資料が乏しくて中ギャップに関しましては不登校の原因であるというようなところまで摑み切れていないということでご理解をお願いしたいと思います。 

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 中1ギャップに関しては、家庭か学校か摑み切れていないとのことですけれども、全国的に中1ギャップ、ここですごく不登校が増えるように思われますので、そこはやはり調べていただきたいと思います。(1)はお願いして終わりまして(2)に移ります。

 学力向上との因果関係はどうか質問をしましたら、不登校になって学習面が遅れたら登校しても授業に遅れてますます休むという答弁があったのですが、これは1点目の(5)とも関係して、休みがちになって余計に素直に受けられないからますます不登校になったのではないかと精神面を思ったものです。学ぶことの楽しさと先ほど教育指導主事もおっしゃっておられましたが、楽しさを見つけきれないという部分でそういうことになるのではないかと思ってこの質問をいたしたのですが、今回、中央公民館から本を借りてきました。「不登校からの旅立ち」という本なのですけれども、たくさんの方がこれを読まれたと思います。大変に考えさせられました。不登校と言葉はよく発するのですが、この不登校の中身がどんなものなのか自分のなかでも摑み切れていない部分があって、この本には担任の先生と児童、そして母親のありのままの姿が書かれています。中1ギャップも関連してくるのですが、先生と生徒とお母さんとのかかわり合いのなか、先生もメールを駆使してこの子と接点を持ったり、小学校年で一時行って行ききれない、校門まで何回も行くのだけれども校門から中に入りきれない、身体も硬直して、お母さんの表現ではお婆さんみたいになるぐらい緊張して入りきれなかったと、だから親も自分が親として失格ではないかという悩みも抱えながらこの子をみたようです。ときどきは校長先生に会いに行ったりはしているのですけれども、学校には行けない、クラスにも入れないのです。それが年の担任の先生に事情を説明していたらこの先生の一言、「大丈夫だよ」とおっしゃった。それでこの子にどういう反応が起こったか分かりませんけれども、そういう流れのなかでこの子は学校に行くようになったという本です。私が先に教育予算は十分かと言ったのは、1人の生徒に係わる先生方の時間の取り方、30人も35人もいるなか1人にだけかかわりきれないと思うのです。先生方の雑務が少しでも軽くなれば、係わる時間をちょっとでも持てるのではないかというところがあったものですから、雑務を誰かに引き受けてもらうとしたら予算とかかわってくることですから、先生方と生徒が向き合う先生方の時間というのはどういうふうに考えていらっしゃるのか。先生方はこういう子どもたちがいるときに、どのように時間を割いて対応しているのかお聞きしたいと思います。

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○議長 宮城清政君 教育指導主事。

 

○教育指導主事 山内庸子さん ではお答えします。私は実は、12年ぐらい前に南風原町の中学校教師をしていました。その時に、私のクラスにも不登校の女の子がいまして、朝、昼、晩、毎日、学校に行くとき、それからお昼休み、帰るときに訪ねて行ってはこの子と話をして学校の今日の授業の内容だよとか今日の給食のデザートだよとか、今日はテストを一緒に受けようかというかたちでかかわっておりました。2学期間ずっとその調子で、この子がメールをやっている、また私もメールをやり始めた頃で、教えてということでこの子とメールのやり取りをしながら3学期から行くとこの子が決心をしてくれて、それじゃ朝迎えに行くよと、学校の教師は誰もこの子が来るとは信じなかったのですけれども、私はいつもこの子のお家に行って部屋にはいつも入っていましたので、この子の勉強部屋はふすまでした。そうしたらふすまの中でこの子が制服を着ていたのですね。やったと思いました。来る来る来ると思っていたら、この子は制服を着て自分の鞄を手にして離して、手にして離して、1時間繰り返しました。私はよっぽど自分からふすまを開けようかと思いましたが、待っておこうと、この子が自分で開けるまで待っておこうと、1時間10何分かかかりましたけれども、鞄を取ってふすまをぱっと開けました時に、「明けましておめでとう」と言ったのですね。それから学校に来れるようになりました。ただ、教室にはしばらく入れませんでしたね。保健室とか相談室登校をしながらも毎日来れるようになって、卒業式は皆と一緒に卒業できて、祝う会まで一緒に参加をして笑顔で卒業していったのですが、担任の負担は本当に大きいです。あの頃に比べると今の南風原町は、町でいろんな支援員を配置してくれて、そういう担任のサポートができる体制を整えています。特別支援教育相談員お1人います。それから、教育相談コーディネーターが町にお1人います。それから、こころの相談員が各小学校に1人ずつ配置していまして、この方たちは中学校へも行きます。ですから、南星中校区だったら2人の方々が中学校にも交互に行くかたちになります。それから、適応教室指導員として中学校にお1人ずつ配置されています。それから自立支援教室指導員として中学校にそれぞれ1人ずつ、それから校外指導員がそれぞれの中学校に3人ずつ、どちらかと言うと怠学の子どもたちが外で遊んでいたら連れて来るという方々ですね。それから特別支援員もたくさん配置されていますが、学習支援員も各学校に1人ずつ配置されていまして、これが町としてですね。それから、県からもスクールカウンセラーと小中アシスト相談員、それからいきいきサポート教育相談員が配置されています。そういう方々にプラスこども課、それから民生委員の方々、そういう方々とサポートを取りまして、不登校の子どもたちに対応しています。ですから、以前に比べましてはかなり、これで十分とは言いませんがサポート体制は整いつつある、かなり予算は組んでくれていると感じてはいます。以上です。 

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 以前と比べればサポート体制は整っているとただいまの答弁ではあったのですが、そうだと思います。けれども、先ほど教育指導主事もおっしゃっていたように、担任としてこの子とかかわって結果が大きく出たのだろうなと思うものですから、子どもたちが担任の先生に期待する気持ちというのは、サポートする先生とは全然違うと思うのです。ですから、担任の先生がいかにかかわるかがたいへん大きな要点になるだろうと感じています。この本のなかにも、あんなに嫌いだった学校が安心できる温かい空気の流れている教室だったことを本人が受け止めて、小学年生になって初めてランドセルを背負って学校にいくということなのです。ですからこの先生も、この子に対してあまり無理強いすることなく、寄り添うかたちで年生までこの子の担任をしたらしいのです。

この前の米村でんじろうショーを見たときに思ったのですけれども、子どもたちが自分たちの先生が壇上に上がったらものすごく歓声を上げて大喜びする状況を見たとき、担任の先生がどれだけこの子たちに力を与えているのかと感じたものですから、中1ギャップがそれでどうなるかはよく分からないのですが、良い先生と認められる先生は年、年と持ち上がって担任をするという、そうしたら2年間共にした先生だから自分の心を理解して欲しいという部分で小学校にまた向かっていくのではないかという部分があるものですから、そういう体制が取れるのかどうなのか。そういう必要はないと思われるのかどうなのか、答弁をお願いします。 

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○議長 宮城清政君 教育長。

 

○教育長 赤嶺正之君 お答えいたします。非常に難しいご質問でございまして、答弁になるかどうか自信がありませんけれども、基本的に確かに担任の先生方が児童生徒に与える影響が大きいことは周知のとおりでございます。ある学校では議員お話の内容でぜひ来年は持ち上がりを実施したいというような校長先生もいらっしゃいました。学校評価のヒアリングが年に2回ございますので、前半の段階でそういった方針で持ち上がりもやってみたいとお話なさっていたのですけれども、年度末の評価のヒアリングのなかでは結局できませんでしたというようなことがございました。と申しますのは、学校の学級編成は学校経営の一つでございますので学校長が計画をしてそれをまた職員ともキャッチボールをしながら運営していくわけでございますけれども、子どもたちにとっては持ち上がりを希望する生徒さんもいればまた新しい学級担任は誰かという期待を胸に新学期を迎える子どももいるわけです。あるいはまた、先生方にとっても同じ状況があるというようなことを聞きまして、まだまだ現実的にはそういう状況までにいっていなかったですというようなヒアリングのなかで話をした校長先生もいらっしゃいました。ですから、一長一短あると思うのですけれども、今後、何カ所かでは実際やってみようという校長先生が出てくる可能性もあると思っております。私としては特色ある学校づくりをと校長先生方にいつもお話しておりますので、それもまた一つの特色ですので、学校長がやりたいと言うのであれば私は激励したいと思っております。以上です。 

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○議長 宮城清政君 12番 上原喜代子議員。

 

12番 上原喜代子さん 5年生年生をと限定した、中1ギャップにつながらないようにという部分のお願いでありますので、ぜひこういうことも課題として取り上げて検証していただきたいと思います。これは全体的に次の(3)と(4)になっていくのですが、この子が不登校から立ち直って、立ち直ってといってもそのなかにはいろいろな葛藤があります。小学校年生の時に修了文というのを書かせていて、そのなかに先生も付け加えてこの時この子はこういうことを深く思っていたのだという文章の書き方なのですけれども、この子が言うのには学校に行くようになって、完璧じゃなくてもいいのではないかと、自分のできる限りでがんばればいいのだと、それが自分で分かったと、そうしたら前よりも気持ちが楽になって、どんな大人だって何でも完璧にできるわけではない、こうやって大人も毎日生活しているんだというところまでこの子は捉えたようなのです。小学年生の子がここまで捉えるのかと感動したのですけれども、やはり学校の教室の空気づくりというのは担任の先生の持っているものだと思いますから、行ってほっとした、温かかったという空気というのは、すぐにできるものではないと思うのです。先生と生徒との波長もあると思いますので、そう感じ取れた先生がいたことはその子にとってものすごく救いであると思っております。

進路なき卒業の部分に関しても先生方に卒業してからも声かけをお願いしたいという部分も思っているのです。相談センターでもそういうことはしていないとおっしゃっているものですから、幅広く、近くには行けないけれども遠くには行けるという子もなかにはいると思いますので、そういう連携も取って欲しいと思いました。そしてこの本のなかであるのですが、不登校がマイナスの要素ではなかったと、長い間学校を休んでいたから他の人たちよりは学んだことや思い出は少ないかもしれない、でもちっとも後悔していないと、もちろん今の学校生活はとてつもなく楽しいと、だからといって前から学校に通っていれば良かったとも思わないと、長い間休んでいた期間は私にとって必要な期間であったとこの子は言い切っているのです。年生になって卒論というのを先生が書かせたらしいのですけれども、最初の修了文と卒論を比較して、最初はひょろひょろとした字だったけど卒論は漢字もいっぱい書けて字も大きくて自分でも読みやすかったと自分で自分の成長振りを比較しながら中学校に上がったという本なものですから、やはり先生方は5年生年生をそのようにして見てあげるのも一つの方法ではないかと思うのです。今後の検討だと思います。ぜひ検討して、担任の先生に期待する度合いがものすごく大きいと自分でも思うのですが、ぜひがんばっていただきたいことをお願いして終わりたいと思います。ありがとうございました。 

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○議長 宮城清政君 以上で、本日の日程は全部終了しました。本日は、これで散会いたします。お疲れ様でした。

 

散会(午後3時37分) 

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