かつての集落同士の関係を垣間見る
照屋にある2基の石獅子は本部(もとぶ)に向けられていると言われています。
本部で作られた2基の石獅子の向く方向は東風平(こちんだ)にあった八重瀬町(やえせちょう)のヒーザン(火山)へのフーチゲーシ(邪気返し)と言われていますが、照屋の人々は本部の人々が故意に照屋に向けて石獅子を設置したと勘違いし、それに対抗するべく2基の石獅子を作って本部に向けたといいます。
照屋と本部の間には水の問題をめぐってしばしば争いがあったと伝えられており、かつての両集落の関係を示唆する興味深い伝承です。
【特記】有形民俗文化財
アクセス
【住所】照屋の石獅子A:南風原町字照屋53の前の道
照屋の石獅子B:南風原町字照屋111
【駐車場】なし