南風原町では、飼い主のいない猫(以下、野良猫)による生活環境被害(ふん尿、鳴き声、ごみあさり等)の緩和と、
殺処分の減少に寄与する活動として公益財団法人どうぶつ基金の「さくらねこ※1TNR※2事業」へ参加し、自治会主体の
さくらねこ活動の支援を実施しました。
「野良猫をどうにかしたい!」という自治会長からの要望により、7月に第1回目の活動が行われ、
今回は同じ地域で2回目のさくらねこTNR活動でした。
1回目の活動後、この地域では自治会による猫トイレの設置が行われました。
これは、野良猫の苦情の中で多く寄せられる「ふん尿被害」を軽減するための取り組みです。
今回は主に自治会住民による活動で、5頭のさくらねこが誕生しました。
1回目のTNR活動と合計して、14頭のさくらねこがこの地域では地域住民とともに暮らしています。
さくらねこは、一代限りの命を全うするまで地域で衛生的に飼育管理され、地域住民の理解と協力のもと、猫トイレ
設置によるふん尿の始末や、適切な餌やり及び清掃、食べこぼしの片付けがされます。これを「地域ねこ」とも呼びま
す。地域ねこには不妊・去勢手術が施されるため、これ以上の猫が増えることはありませんし、また、発情期のさかり
の鳴き声や出産がなく、尿のにおいも緩和されます。
※1 さくらねこ:不妊・去勢手術済みのしるしとして、耳先を桜の花びらのようにVカットした猫
※2 TNR:「T(Trap)捕獲、N(Neuter)不妊・去勢手術、R(Return)元の場所に戻す」の略
どうぶつ基金が2005年から動物愛護事業の基軸として行っている「さくらねこ無料不妊手術事業」は「飼い主のいない猫」に対し
「さくらねこTNR(Trap/捕獲し,Neuter/不妊去勢手術を行い,Return/元の場所に戻す,その印として耳先をさくらの花びらの
ようにV字カットする)」を実施することで,繁殖を防止し,「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ,「飼い
主のいない猫」に関わる苦情や,殺処分の減少に寄与する活動です。
どうぶつ基金では,従来型の地域猫活動では、話し合いをしている間に猫の頭数が倍増してしまい、当初の予算では実施できな
くなってしまうケースや、公園や大学など、いわゆる“地域”が無いケースが多くあることを考え、「TNR先行型地域猫活動 」の推
進を行い,広義の地域猫活動等の活動支援を行っています。
公益財団法人 どうぶつ基金のHPはこちら↓